奥さんの年金をザ~と計算したが、少ない。これではおじさんが介護施設入所後から死亡までの 生活維持は半ば無理ではと考えている。そうなると不足分を貯金をするか、年金繰り下げによる受給額の増額である。

目標金額はおじさんとほぼ同じ額の14万円とすれば年間170万円となり、奥さんの年金年間90万円なので差額は80万円となる。

平均介護期間4年とすれば80万円×4年=320万円

結論を先に言うと繰り下げても 月額3万円となり、到底目標には届かない。5年間繰り下げずに受領した場合 その間もパートに行けば 先の320万円程度は手元に残る。多分 奥さんの「へそくり」になると思う。これで間に合うかとも思うので、おじさんが貯金することは考えない。

こう検討しているとおじさん夫婦は日本の平均的年金世帯(夫婦月22万円弱)と解かる。子供は自立して 親を頼らず生きてくれることを望むだけとなる。

年金繰り下げ

基本的に65歳で受給開始となる公的年金ですが・・・色々増額するなかで手段は繰り下げ受給となる。

「繰下げ受給」では受給開始月を1ヵ月繰下げるごとに0.7%ずつ、1年の繰り下げで8.4%、最長の5年で42%ほど年金額が増えていきます。

逆に「繰上げ受給」では反対に、1ヵ月繰上げるごとに0.5%、1年で6%、5年で30%ほど年金額が減ります。増えたり減ったりした年金額は、生涯変わりません。

奥さんが5年繰り下げれば 年金金額は

90万円×(1+0.42)=127.8万円/年

加算を加えても・・・それなりの金額と解かる。細かく言えば 夫婦で月3万円増額になるので2人が元気な間は楽に成る。お金 あるに越したことはないが、田舎ではそこまでいらないような気もする。奥さんが判断すればよい。

遺族年金になった時の受給金額は 奥さんが繰り下げて受給した金額とはほぼ同じであった。奥さんも65歳を過ぎても パートを継続したいと言っていた。働いて 後進の方々への年金負担の迷惑を最小に出来ると思っている。そこで「奥さん ご自由に選択してください」とした。

色々なところで年金は70歳からとの記事を散見する。元が少なきゃ貰うものもそれなりに気付いてない。必ず自分自身が確認して得失を判断することである。世間様・人が云うからと 判断しないで従うことはおバカのなせるワザである。多くのことは 調べ・考え・電卓を叩くだけで検証出来るものである。

物価もこれからの景気回復・後退を考えると 微妙なところがある。インフレの時のお金の価値変動はキツイものがある。落ち着いていれば 遅れながらも補正されるであろうが、体感的にどうであろうかと想像する。この辺りは個人のセンス・運不運などがあるので、自分で決めることをお勧めする。

田舎では何とか

総務省『2020年家計調査』を見ていくと、世帯主60世帯(世帯人数平均2.55人、世帯主年齢平均67.2歳)の消費支出は27万4798円。また公的年金受取額平均は21万8980円(無職の65歳以上夫婦の場合)。「月に6万円ほどの赤字を解消できるよう、年金受取額を増やすには……」という考え方もある。ところが「住んでいるところによって 消費額も違う」ということに気付かないと焦るだけである。

調査によれば、二人以上世帯の平均消費支出は27万7926円ですが、大都市に限ると29万2241円、小都市に限ると26万8992円。さらに県庁所在地別に見ていくと、消費支出の最も高い「さいたま市」は32万6313円。最も低い「那覇市」は21万6202円。

おじさんの住んでるのは田舎なので 平均的な年金額を受給できるのであれば、年金だけで暮らしていけそうである。また希望であるが 介護保険制度をフル活用出来る75歳まで元気に生きて行ければ、子供に迷惑を掛けないで入院・療養出来ると思っている。人生一瞬先も分らないが、予定通り・希望通りいければ最高である。現在の懸案は75歳以前の大病が経済負担を招くことである。それ故 運動不足・過度の飲酒などそれなりに努力できることはやっているが、ガンなどは防ぎようがない。

田舎では何とか暮らせると思っているので、得か損かだけを考えず、健康と社会への参加という思いを優先してアルバイト・パートなどしている。おじさん バイト先で お客様へのあいさつの声が出ないが、一応 帽子に手をやり、会釈はしている。おいさん まだまだ修行半ばである。そこは何時もの通り「ボチボチ」となる。

最後に種明かしとして書くが、子供の頃 父から客先不動産の権利証を見せられた。そこには借金の登記があった。そこで父が借金の登記を滅失することについて、「戦前の借金についての登記は怖くない。それなりのお金で清算できる。戦後の新円での借金は計算すれば怖い金額になる。」と教えられていた。その時電卓を叩いて確認した。それが癖となり 今回も奥さんの年金についても同様に考えただけである。

投稿者

おじさん

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