最近ネットの記事などを読んでいると、奥さんが専業主婦のため金銭的余裕がないとの意見を散見した。統計などでは専業主婦の割合は激減しているが、子育て世代では高くなっていると想像できる。

おじさんの奥さんも末っ子が幼稚園入園まで専業主婦であった。そしていつものセリフが「同級生は仕事していない」と言っていた。そこで知る方の名前を挙げても・・・ダメ。お陰様で無理やり 忙しく働かせて頂いたと思っている。体験して 横で見て 女性特有の見え張り的な行動に思えてくるのがおじさんの感想です。

子供が小学生の頃になれば そろそろ人生の大まかなスケジューリングが決まって来ます。この辺りで見直すのが今の時代では必要と思います。

おじさんの考えをまとめると 子供を高学歴にしなければ、専業主婦が出来ます。それがダメなら子供の進学させるのは自宅から通える地元の国公立大学等であれば、ギリギリ専業主婦が出来ます。さらに 相当の始末・倹約をすれば専業主婦が出来る可能性があります。この辺りまでが生活の努力で出来ることと思います。

サラリーマンを想定しての話ですが、より高額を稼ぎ出せるご主人、あるいはお金持ちの両親を持てば問題なく専業主婦できます。そんな男は上位5%以下ですから・・・シンデレラの世界です。

大局的考察

生涯賃金と主要な支出を大局的に考えてみる。

住宅: 5000万円

4000万円としたいローン金利を含め実質は4000万円×1.25=5000万円

学費:4000万円(子供2人)

国公立だと1000万円以下とのDATAもあるが、これでは学費のみである。家賃・生活費などを考えれば実質の費用は(家賃5万円+生活費10万円)×12か月×4年=720万円/1人 が必要加算となる。 

私立薬学部であれば大学の学費だけで1000万円以上になる。有名私立工学部などでも学費は600万円が必要となる。就職が悪くなるなど大学院進学まで考えないといけない。子供2人で大学まで国公立として4000万円とするのが良いと思う。

老後準備費:2000万円

5万円×12か月×30年=2000万円 悪名を流した金額であるが、病気などを考えるとありかなと思っている。景気低迷に伴い 最近の記事では必要なしとの記事も散見する。だが諸先輩より「あと片手」と言われるようにあれば越したことはない。統計を見ていると・・・ここまで準備できていない方が大半である。

収支

順風満帆な人生で サラリーマンの生涯賃金が2億5000万円程度であるが実質手元には年金・保険などを除けば 2億5000万円×0.8=2億円となる。これ以上稼いでもサラリーマンでは累進性が上がり似たものとなる。

2億円―5000万円(住宅)―4000万円(子供2人学費)―2000万円(老後準備金)=9000万円

単純に考えると この金額でお父さんは22歳から65歳(年金受給)まで生活することになる。途中から奥さんそして子供の生活費が加わっていく。平均生活費は年間210万円となる。月では約20万円以下である。このお金で住宅建設費用また住宅がない間は住宅を賃貸し、家具調度品を揃え、衣食費などを賄わないといけない。夫婦2人のみで若ければ何とかなるが、子供が大きくなっては悠長なことを言っていられない金額である。実際は車その他高額商品・保険もあり、相当のやりくり努力を要する可能性が高い。

また やりくりに失敗しても、老後準備金の取り崩し他 想定予算を減額するなど 対応はそれなりに出来る。

願いは聞いた!

年代的にカツカツでも現状の給与で賄えるので、お父さん一人で頑張っているのが多くの現実と思う。賄っているが金銭的な余裕がなく、もう少しでも余裕のある生活を送りたいのが本音である。

子供が有名私立に行きたいと言えばそれなりの学費を用意しないといけない。また大学院などより高学歴となれば学資ローンまみれとなる。経験上 奥さんの稼ぎがそれなりであれば、子供の学費を考え、歳を取るまで働く選択しかない。只 頑張っていますでは通じないのがお金の世界である。

奥さんの歳が若ければ、キャリアを生かしてそれなりの職業で再スタートが切れる。これが単純なパートさんでは 年収の伸びも小さくおまけに扶養家族の範囲で働くのは、学資準備などの点では不足と思う。

ついでに書いておくが、女性が最も多く希望する事務職はAI時代を迎えれば、職場は減ると思う。それ相応の準備がいる時代である。

おじさんも奥さんのパート「ましか」と思い、それ以上は奥さんに言わなかった。子供の成長と共に 必要とするお金が明らかになる増加スピードは速い。短期的に片付くものでもなく、生易しいものではない。 奥さんはそんなこと気付いてはいないし、今も同じである。

単純な体を動かす仕事が良い、ストレスが貯まるから。それなりのストレスであればそれなりの賃金となる。おじさん 一度 新しい就職を頼みに行こうか?と奥さんに言ったが拒否された。結果 その後も安い単価で長時間働いていたが、本人の決めた事なのでなにも言わなかった。

本当は分担が足りないのだが、奥さん 自分の分担は少ないと思ってはいない。おじさんも 家事もあることと思い、批判するのもおかしくなるので何も言わなかった。奥さん本人は 努力したことに自己満足・納得していると思う。

おじさん 「私は神様じゃない。願いは聞いたが 叶えることは約束しない」と子供に言ったことがある。子供もそれなりの努力をしないで、済ませてはいけないと思うから伝えた。

今の時代、誰でもキュレーションできるから、一本芯が通った話を積み重ねていかないと笑いものになりかねない。おじさんの時代はどうにかなったが、これからは夫婦平等に子供のために経済的努力しないと、お父さん一人では持ちこたえることの出来ない時代と ご理解いただきたいと思う。また 子供も「しかり」である。

また引退して思うのだが、おじさんのバイト代・年金総額は下がって 所得は下がって来ているのに「いまだに 何して・負担して」と要求される。習慣とは恐ろしいものなのか、奥さんがズルいのか。まあ女性とは難儀な生き物である。