銃を初めて打った時、室内射撃場であったので 連発した後の「煙硝漂う中」最初に教えられたのが、粉塵爆発である。おじさんにとっては 始めて聞いた言葉であった。銃弾の火薬の燃焼は良好ではない。その為 燃えた残りが 黒い霞のように射撃直後は周辺に漂う。銃口には消炎器をつけて消炎を計っている。発射地点を隠し、事故が発生しないように努めるためでもある。

ここで考えておかないのは 軍事いう物は武器の単純性能のみではない。トータルに考えられているかどうかが本当の別れ目となる。人生も同様であると思っている。知識だけじゃない、会社だけじゃない、お金だけじゃない、家族だけじゃない そんな考えが重要と思う。

戦闘服

2014年の記事であるが日本の自衛官の戦闘服は 昼間の可視光線の下での監視や、夜間の暗視眼鏡や赤外線カメラを使った監視に対して、周囲や背景の草木に溶け込んで識別しにくくするカムフラージュ(偽装)性を持たせたものとした報道されていた。

いかに戦闘員を保護して戦闘を継続するかという先進国としての面目を保っていることを喜んだ。国民として装備が多少高くても良い。戦闘員(兵士)保護の思想を尊重したいと思う。銃も同じである。誤動作少なく堅牢であること そして秘匿性を考慮することを望みたい。

2017年11月、北朝鮮の兵士が板門店の軍事境界線から韓国へ脱北を試みた。北朝鮮の監視塔のすぐ脇の道を車で走っていくが、その先にある排水路の溝で脱輪してしまい、車は停止。兵士は車から降りて、走って韓国へと向かった。先日南北朝鮮の境界としている板門店で双方が銃撃戦を繰り広げる。おじさん韓国兵の暗視画像をニュースで見いて驚いた。韓国兵の姿がクッキリ見えるのである。韓国の状態は・・・兵士の命を軽んじていると思った。これが徴兵と募兵・先進国と中進国の違いと思った。

チョーク銃身

この言葉 散弾銃についてご存じなら良く聞く言葉である。おじさんはライフルについては教えられたが、余談&蛇足のように覚えている。

散弾銃の銃身内径は薬室から続く銃身全体で基本的に同じ径だが、銃口に近付くと銃口に向かって径が小さくなっている部分があり、この部分を英語でチョーク(CHOKE)、日本語で「絞り」という。散弾は発射の瞬間、装薬(火薬)の爆発により膨張するガスにより、銃腔内を銃口に向かって行く。このときチョークがなければ、散弾は銃口を出るとすぐに広がり、クレーを撃つ距離(トラップではほぼ30ヤードから40ヤード)付近で適正な散弾の密度が得られない。

おじいさんが研修を受けている時期、散弾銃について研究されていた方から散弾銃のことも教えられた。豊和が作ってもいない銃を・・・おまけに休日にはクレー射撃場まで連れて行っていただいた。

正直 火器部の設計は仕事が終わり銃の生産が始まれば、結構暇のようであった。従って 個人個人が多岐に渡り各々が好きなこと(好きなだけではないと思うが?)を勉強・研究されていた。そんな雰囲気はおじさん憧れもしたが・・・どう頑張っても10年は「お茶くみ」だろうと想像出来る空気感はあった。

その他 競技用エアライフルの試作など販売予定のない銃までも試作していた。ロッカーには当時一流の競技者が使っていた某メーカーの実物迄あった。なおこの方が開発・販売に至ったのは 空気銃より威力を増したガス銃であった。モデル名はHOWA    55Gであり、ネット検索したところ中古エアライフルとしてヒットした。写真・値段などはそちらで見ることも可能である。光学サイトが付属し、大した許可も要らず おじさんが心くすぐられたガス銃でした。

HOWA    55G でのターゲット

技術者としては 火器部は自由闊達な意見を交わされる方々の集団との印象がある。職場としては最高と思った。でも お茶汲み10年以上は確実・・・就職への考えが天秤モードとなった。なお 研修から10年程経って豊和工業の傾いたとの話を聞き、そうだよな調査研究費が多いので、経営が上手く行っている内は良いが・・・と思わずにいられなかった。もちろん技術力・底力のある会社なので問題なく現在に至っている。

投稿者

おじさん

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