年寄りの冷や水とは 自分の年齢も考えずに無茶をすることは健康に良くないことから、それを自虐的に言ったり 周りがたしなめたりするときに使う。 だが本日は先走りされる方に「そう慌てなさんな」と言う冷や水を浴びせたいと思い、使わせて頂く。ことわざを無理やり「我田引水」のワガママ発言である。

EV

おじさん近日 EVがどうこう言っているのを聞いて、車だけ変えただけではいけないのにと思っている。EVの車通勤が盛んになった場合を考える。通勤から帰ればバッテリーの充電に時間がかかる為、帰宅1時間以内に充電が始まると想定している。電気代で深夜電力もあるかも知れないが、みんなが同じ時間帯に大量電力消費をするようになる。各家庭の電力容量が大丈夫かという状態が発生する。従って各家庭に蓄電設備を設置し 従来の電力線の容量を平準化するか、新たに電力線を引き直し容量をアップしないといけない。

勿論 営業車・トラックなどでも同じようなことが発生するのは想定できる。おじさん 昔不動産屋していた頃、古いアパートのブレーカー落ちに悩まされた。共稼ぎ夫婦の帰宅と同時に電気の一斉使用が始まるからである。電気炊飯器、洗濯機、エアコン、冷蔵庫、IHヒーターなどの調理家電 最近はインバーターなどが付いているので使用量は「うなぎのぼり」となる。

電力線をアップしても 大元の電力会社は発電負荷の平準の為 電力側が蓄電設備あるいはガスタービン発電機など立ち上げの速い電源を設けなければならない。新しい時代に向け 交通&エネルギーシステムを再構築していくのはそれなりの時間を用する。今のままでは変わっていけない。

マンションであれば車への充電設備をどう構築するか?個別の状況・事情で問題は更に発生・山積する。

例えば供給電圧を200Vに安易に変え対応しようとすれば、漏電事故・感電事故など 使用する人の安全性を確保することが必要となる。個別には小さい問題かもしれないが、全体ではとても大きい問題となる。まさに「木を見て・森を見て・山を見て・・・・」の発想が必要となる。

インフラ

しばらく前 NTTの従来電話回線が変更されるとのアナウンスが聞こえた。IP網移行というらしいが 国民の税金を投入して作られた古い電話回線(銅線)を光回線に変えるというものである。これにより固定電話はIP電話化されていく。2024年1月以降に固定電話(加入電話・INSネット)の設備切替となる予定とNTTホームページに記載されていた。もちろん切り替えはNTT所掌範囲なので無料だろうなと思い、昨年インターホンと電話を入れ替えた。インターホンと電話が密接に関わっているので、時期を逃せば面倒と思ったからである。

その結果 留守電付加機能などで ばあ様と奥さんが大混乱となった経過がある。昨日は親戚のおばさんも慣れたらしく 留守電対応に切り替わっても「○○子です」と言うようになり通話も順調になったようである。おかげで迷惑電話が減ったので助かっている。人が馴染むには時間がどうしても掛かる。

最近は 電力会社切り替えなどの営業自動音声案内による留守電の「無駄な録音」を消すことが多い。人間ならスグ切るが自動音声はエンエン続く。

壮大な実験

一休さんではないけれど 万事慌てないことが大事である。技術も伝統も全て古い時代から連綿と続いている。トヨタが富士の裾野に人工的都市を建設し、実験することが伝えられている。人間は古いものを引き摺りながら生きている。従って従来型の行動を変えていくには時間がかかる。また従来通りの行動で引き起こしたトラブルもフェイルセーフ状態となるように計画していかないといけない。どこに何があるか判らないので、壮大な実験をして確認するしかない。

以前からベーシックインカムについて考えているが、年寄りになれば「福祉・年金」 若者では「経済的余裕」があれば、生活上の判断に間違いが少なくなる可能性もあると思う。だがこれにも実験が必要である。

時代劇に登場するシーン「お代官様・・・」「百姓を生かさぬよう殺さぬよう・・・」と状況は似通ってくる。税負担が厳しい江戸時代に社会的平穏さが続いた。人間にとってどのような満足が良いものか?実験しないと判らないこともあると見込んでいる。

時代劇に出て来るほど悪代官に苦しむのは嫌だが・・・余裕を持って生きたいと思う日々である。「万事 慌てない慌てない」

投稿者

おじさん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です