友人の歯科医の奥さんは 昔から自然派なので、医院の受付脇にフキノトウの入った鉢を置いていた。根付で抜いて水につけている。花が咲く迄置いておくつもりかと思う。なおおじさんの欠けた歯の治療は本日で終わり、花が咲くのは見ないと思う。
昔 フキノトウと云うフォークソンググループがあった。「白い冬」というデビュー曲で一世を風靡したのを思い出す。フキノトウはフキの若芽である。そう言えば天ぷら屋で今の季節食べていたと思いだす。食べることに特化して 連想的に過去が湧き上がってくる。食いしん坊の常である。
フキについても婆さんが よく摘んできて茹でて水にさらしてあく抜きをしていた。チラシ寿司などに入れ シャキシャキ歯応えを出していたのを思い出す。
あれこれ
フキ(蕗、苳、款冬、菜蕗、学名:Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim.)は、キク科フキ属の多年草、雌雄異株。早春の花茎をフキノトウ(蕗の薹)という。山野に生える春の山菜としてよく知られ、フキノトウが枯れた後 フキが地下茎から多くの葉柄を立てて、一部が切れた円い大型の葉をつける。
日本原産で、北海道、本州、四国、九州及び沖縄県に分布し、北は樺太、朝鮮半島や中国でも見られる。丘陵地や原野、山野の土手や道端など、やや湿ったところに自生する。河川の土手や用水路の周辺に見られ、水が豊富で風があまり強くない土地を好み繁殖する。
近年は山野に自生する個体数が減少し、里山でフキが群生している光景は自生では無く、人間の手によって管理されていることがある。
多年草で雌雄異株。根茎は短く、茎は地上には伸びず、地中で地下茎となり横に長く這って伸びて増殖する。地下茎が地表に剥き出しになると光合成のため緑色に変色する。地下茎は有毒のため注意が必要である。