最近の記事を読んで 評論家あるいは政治家が 技術の進化についていけてないのは、問題と思うようになった。豪州の石炭輸入を止めた途端 中国の発電能力が低下した原因にたどり着けていない。同じ石炭でも ものが違うことに考えが及ばない。勉強不足としか思えなかった。

紙幣の偽造防止などから中国では電子決済化を計ったが、停電となればその結果は目に見える。昨年の豪雨で日本人は体験済である。決済も大変だろうと推察している。社会的に大変な事態と思う。

日本でも多くの方が 天災を受けた後 現金の有り難さを確認済である。イザという時に備えることを忘れてはいけない。おじさんも電子決済は使用しているが、イザはあるとして行動している。オールインするのは勇者だけである。

なお この騒動 レアメタルと同じような先行きを想像している。

石炭火力

昔と違い大型発電所ではストーカ燃焼のような効率の悪い燃焼方法は取らない。流動床を用いるため 粒度調整された石炭を使用するのが常識である。粒度調整をどこで行うか。豪州炭は船に積み込むまでに調整され運ばれる。船で発電所岸壁までそのまま運ばれ、発電所敷地に荷揚げされ発電に利用される。中国国内炭で国内で列車輸送しようとすれば、採炭時加工したなら 輸送途中で微粉炭が舞い上がり公害となる。中国国内輸送では ある程度の大きさで運んで行くしかないのである。

石炭粉砕機械の技術開発 金属の表面硬度加工などが必要で中国レベルでは早期に出来ないと思う。中国レベルでは粉砕用金物の寿命を延ばせず、コピー粉砕機は出来るが メンテナンスに手間・暇のかかるものと判断している。粉砕機の発電所への設置も大変なこと、短時間の解決方法は中国が 頭を下げるしかない。

中国が外貨節減と石炭を国内生産できると判断して 上層部が決めた事だろうが、技術は日進月歩 過去の知識だけでは足りない。昨日までの常識が今日も常識とはならない。

昔 流動床ボイラー技術 日本から1基購入。後はコピーで多数建設。代表的豪州炭で同一粒度なら燃焼条件などは大きく変化しない。この当たりにボイラーの運転条件の制約などへの理解がいる。という訳で 抜本的に対応できるかと言えば「?」と思う。

電気が瞬時でも止まれば 半導体生産ダウンから数珠繋ぎ 工業生産なども どうなることやら。確か東芝の半導体工場は電気の0.1秒瞬停で生産ラインが3か月ほど止まった。市民生活を犠牲にやれるわけだから、工業生産などはそれなりのグダグダ状態と思う。

日本のニュース解説者,評論家諸氏も同様である。現在の工業技術レベルを複合的に知らなければ 昔ながらの判断しか出来ず 判断を誤る。

少し話は変わるが おじさん 最近のマスコミ他のEV礼賛にも困ったものと思っている。電気関係の得失を知らなさ過ぎる。それが専門家の発言?となるが、複合的勉強が足りない方々では無理もない。この解説者が日本のオピニオンリダーになるかと思うと恐ろしい。

ディーゼルエンジン

ついでにディーゼルエンジン圧縮比が高く高効率であるが・・・大気汚染を引き起こすのでやり玉に挙がっている。ところが燃料を変えると低公害化できる可能性のあることを知る方は少ない。燃料を軽油あるいはA重油などからガス燃料とすれば一気に低公害となる。ガス燃料はCH4からC3H8 メタンからプロパンまでを燃料と出来る。燃料を変えるほかマツダのリーンバンエンジンのように薄い混合気体とすることも出来る。ものには条件を変えれば技術的にクリアできることが多い。

この技術 都内のビルの地下で13A都市ガスを燃料に熱併給発電コージェネシステムとして 現在稼働中のはずである。

本日ニュースでコメンテーターがいい加減な情報を伝えているのを見て、気になり本稿をアップする。常に情報は上書きしないと価値はない。

温故知新 人間 常に謙虚に生きたい。

投稿者

おじさん

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