子供の頃から 砂糖を塗り付け長さが20cmほどの色付き麩菓子がある。
現在は何本かがビニール袋にパックされたようである。駄菓子屋に行くと一本売りしていたので 子供の頃はよく食べた。
普通の焼き麩は 奥さんが味噌汁によく入れていたが、大きいものはタップリ味噌汁を吸っていた。
熱々の際には火傷しそうで・・・具としては 小さいものが嬉しかったが 言いだせなかった。
焼き麩
爺さんの家の近くに 焼き麩を作っている工場と言うには大袈裟であるが、作業場があった。
指ほどの太さで30cm程度のものを 鉄板の焼き台に適当に伸ばしながら敷き詰め、水を掛け蓋をする。
するとしばらくすると焼き麩が出来るのである。直径4cm 長さが70cmほどになるので膨張率は凄い。
爺さんと一緒だったので 出来たばかりを割って、食べさせてくれた。
何も付けてないが 香ばしく ぱりぱりと美味かった。
その後 焼き麩が鯉のえさに売られることを聞き・・・少しへこんだが・・・残りを爺さんと公園の鯉に持って行き与えた。
食用も作っていたので原材料は同じと思うが 「美味い」と言った手前 「鯉のえさ」とは 子供ながら 聞きたくはなかった。
麩饅頭
饅頭の一種。一般的な小麦粉を蒸して作る皮ではなく、生麸の皮でこし餡を主に包んでいる。
小麦粉のグルテンから由来するもちもちとした触感の皮を楽しむ。
笹の葉でくるまれ、それらの香りや塩気がアクセントとなっている。
因みに ばあ様は入れ歯のせいか 苦手のようである。
賞味期限は2日ほどあるが 一日一個と言うのが適当と思う菓子である。
夏が来ると菓子屋の店頭に出され 笹の葉が涼しげで買ってしまう。
車麩
金沢などの北陸地方で主につくられる焼き麩の一種である。バウムクーヘンのように棒に巻いて焼く。
金沢では30cm程の棒状で売られており 輪切りにすると断面は渦巻き模様になり、車輪のように中央に穴が残る。
サラリーマンの頃 金沢出張では ホテルのチェックイン前から、懇親を深め過ぎ ホテルのチェックイン時間に間に合わず、所長が止まって行けというのでよくご厄介になった。
車麩棒状のものを2cm幅でカットして フレンチトーストとしたものを朝食として出してくれた。
パンとは違う食感! 金沢に観光された際は ご購入の上お試しください。