近年は鳥獣保護法により野鳥の狩猟,捕獲は禁止されている。害獣の狩猟にも免許が必要である。おじさんが子供の頃は 「野放し」であった。

従って適当に野鳥を捕まえ 飼っている人 食べている人がたくさんいた。

メジロ

我が家の裏に畑があり、柑橘系の金柑,ダイダイ,夏みかんなどを植えている。

ここにしばしばメジロが飛んで来る。今もメジロ類が自宅周辺にいる。書いている最中 写真をなんとかと思いつつ、素早いため写真が撮れない。

昔 近所にメジロを飼っていた爺さんがいた。この爺さんが自宅の庭の木に「とりもち」を仕掛けてメジロを捕っていた。

爺さんの家に行くとたくさんの鳥かごがあった。メジロだらけであった。

摺った粉を水と混ぜ、練り餌を作り与えていた。おじさん 爺さんから一匹と籠をもらい受けしばらく育てた。

練り餌は小鳥屋さんにて入手可能であった。姿も鳴き声も良く、飼う野鳥としては良かった。

最後 隣家の猫さんの友達だろうか・・・学校から帰ると 竹ひごで出来た鳥かごが、棚から落ち 壊されていた。捕まったのか逃げきれたのかは判らないが居なくなった。

だが羽根がなかったので 多分無事と思っている。

携帯ではこれが限界のメジロ

スズメ

棒で籠の一端を支え、餌を播く。棒に紐を結んで 隠れたところから紐を引き 籠を被せるようなシーンをTVで見るが・・・・おじさん達はそんな効率の悪いことはしなかった。

塩田の中その他に塩を煮詰める場所があり、その横には かまどを補修したりするためか 余ったのかレンガが山積みであった。

斜めのレンガが倒れ捕まえる

これを運んで使うのである。レンガ4個で1トラップ作れた。

後はアイスキャンデーの棒と餌の米粒である。学校から帰り次第 作って仕掛ける。

その後 遊んで夕方覗いて 図のように 仕掛けが作動してれば、捕まえることが出来た。

近所には焼き鳥としてスズメを食べる親父もいた。父に連れられて焼鳥屋に行くと メニューにはスズメがあった。

子供なので食べたことはない・・・大人になって再度丸焼きに出会った・・・食べてみたが骨っぽくて不味かった。

おじさん達は スズメは捕って逃がすといった遊び感覚である。

源氏物語

話は変わるが 源氏物語にスズメのことが書いてあることをご存じであろうか?

「若紫」巻の一節です。視覚的にも美しく、たいへん有名な場面である。

おじさんの友人は 「ロリコン光源氏の 覗きの場面」と評していたことがあった。

今も記憶するのは この会話が記憶の切っ掛けであった。

清げなる大人二人ばかり、さては童女ぞ出で入り遊ぶ。・・・・・白き衣、山吹などの萎えたる着て、走り来たる女子、あまた見えつる子どもに似るべうもあらず、いみじく生ひさき見えて、うつくしげなる容貌なり。

髪は扇を広げたるやうにゆらゆらとして、顔はいと赤くすりなして立てり。

「何ごとぞや。童女と腹立ちたまへるか」とて、尼君の見上げたるに、すこしおぼえたるところあれば、「子なめり」と見たまふ。 

「雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠のうちに籠めたりつるものを」 とて、いと口惜しと思へり。

若紫が「十ばかり」の少女であるとしても、この時代の成人式は 女性の満年齢で 12~13 歳で行われていた。

従って背景をふまえてこの場面の若紫の姿を見たとき、彼女は大変な美少女でありがなら、行儀作法の意気届かない自由奔放活発な様子が見える。

源氏物語の中で、その一生が描かれている人物は、光源氏の他には紫上しかいない。

友人と違い この当たりに拘って覚えていると主張したい おじさんである。

蛇足になるが 人は何がきっかけで鮮明に記憶するのかは明確に分からない。

おじさん自身 普段の記憶力は大したことないが、「きっかけ」があると記憶が連続して出て来るなどする。

投稿者

おじさん

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