おじさんはハンコが廃止されていくようですが、廃止反対です。おじさんハンコを押すとき躊躇する瞬間がないものは どうでもよいとは思う。
法務大臣から 婚姻届と離婚届 廃止の方向と報道されたので思うことを書く。
■躊躇
おじさんこれまで記名押印してきた書類で躊躇したものがある。
婚姻届,住宅ローン,保証人などである。「ヘマすると壺る」のが確定するような書類の署名押印時である。
署名しその後 押印する際押す前に印面を見る「真直ぐか」「これで大丈夫か?」と心に過る。
レコードに針を落とすような瞬間のように軽いものではない。それ故 「躊躇」すると書いた。
若い方は余り機会がないのかもしれないので 印鑑廃止に反対される方は少ないと思う。
おじさん 押印の経験から 廃止するには国民のコンセンサスをまとめるべきと思う。
■印鑑の押し方
会社勤めの時代、稟議書などの押印に区別を付けていた。
経理処理&回覧はシャチハタ、稟議書には普通印を押していた。
稟議書の場合 賛成の場合は印鑑の向きは右傾き、反対の場合は印鑑の向き左傾きとしていた。
完全に反対あるいは賛成は横向きにしていた。
場合によっては気に食わず 下向きに押したこともある。
なお おじさん 右傾きと左傾きの内容をたまに酒席で公言していたので、押した後から上司から尋ねられることもあった。
性格的にただ流されたままになるのが嫌だからであったからかも知れない。
それに後日 ハンコの向きだけなので おじさんの賛否が変わった場合、対人的に都合の悪い事態を招いた場合・・・ちょっとしたミスと片づけることも可能であった。
その辺りが おじさんの「小市民」いや「小賢しい」ことと反省はしているが、変わる勇気はない。
おじさん こんなバカやっていたので 「馬群に沈む」に書かなかったが、「出世しようが 左遷されようが 気にしないタイプ」と思われると、逆に部長職以上からは可愛がられることが分かった。
■サイン
日本人はサインに慣れていない。ひそかに隠すような癖を文字に織り込まず正書しようとする。
おじさんパスポートの署名欄 ワザと癖を付け書いたところ、見ている事務職から注意のようなものを受けた。
正書しただけではダメで 癖を内在させるのがサインつまり署名と思う。偽造されたなら即 指摘出来るのがサインである。
おじさん外国籍となった方が相続人の場合 日本の書類の印鑑証明に当たる「サイン証明」を 大使館その他からを取り寄せていただき 添付していた。
しばらく日本人のサイン事情 紆余曲折が発生するかと思う。
印鑑がなくて良い場合 サインに工夫しなければ 「なりすまし」易くなる。
一定の枠内に特徴を持たせて署名し、誰からも容易に名前が読め 且つ偽造防止を計ること、考えれば難儀なことである。