散歩道の途中 脇に逸れて20mほど離れた所にキョウチクトウが植えられている。農地の耕作放棄地の一角に植えられている。最初 花を見ても「ああ キョウチクトウか」と思っただけで立ち寄ることはなかった。暇だったので(決まり文句 正直いつも暇・・・)立ち寄るとそこには赤い花のキョウチクトウが咲いていた。初見であった。行ってみなければわからない。一見することをおろそかにしてはならないと改めて自らを戒めた。
植物
インド原産で中国を経て江戸時代中期に日本に伝来した。キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑低木もしくは常緑小高木である。
葉は長楕円形で、両端がとがった形。やや薄くて固い。葉の裏面には細かいくぼみがある。
強力な毒成分(強心配糖体のオレアンドリンなど)が含まれる。花は6月より残暑の頃である9月まで開花する。ピンク、黄色、白など多数の園芸品種があり、八重咲き種もある。
用途
乾燥や大気汚染に強いため、街路樹などに利用される。神奈川県川崎市では他の樹木が衰えたり枯死したりする中で、キョウチクトウだけは耐えて生育した。そのため緑化樹として広く植栽されている。このことは大気に関する公害の教科書などにも取り上げられている。
思い出
子供の頃 同級生の家で飼っていた牛が死亡した。原因はその隣家の井戸端に生えていたものを同級生達が取って牛に与えたのが原因であった。おじさんもその仲間の一人と思われ、怒鳴り込まれた。今 思えばトラクター出現の前 良くて耕運機時代の牛である。牛は農家の大事な働き手であった。幸いにも前日遊びに行ったが、当日はほかの友人と海に行っていた。そのことを父が伝えてお引き通りいただいた。
前々日 同級生が隣家の井戸端より一枝折り取って来るのは手伝った。同級生によれば「牛が喜ぶ」と言っていた。多分 少量の毒で「牛さんがトリップ」していたのだろう。前日 再度大量に与えられ決定打となったと想像している。