おじさんが小学校の頃は白黒TVが、スタートして段々普及していく時期であった。

その時代 おじさんのばあ様が、良く映画に連れて行ってくれた。

画面は白黒ではなくカラーであったと覚えている。

ゴジラも当時あったが、ばあ様なので時代劇ばかり見せられた。従って内容などは良く覚えていない。

初めての出会い

映画とくれば 休憩時間のお菓子である。

今ならポプコーン&コーラであるが当時は「ポンせんべい」「酢昆布」「サイダー」であった。

今はおじさんであるが 当時は可愛い孫である。当然 ばあ様が財布から小銭を出し 手にのせてくれて売店に買いに行った。

ある時 渡されたお金を持って行くと、売店のおばちゃんから「ぼく!これ10円じゃないよ!」と言うことでお金を返された。

これが初めて一銭銅貨を見た時のことである。

取り敢えずばあ様に 再度貰いなおして「酢昆布」を買って食べた。

自宅に帰り、即 ばあ様に再度一銭銅貨を見せてもらった。そうしたらばあ様が使えないのであげるよと 言ったので宝箱に入れた。

しばらくたって ばあ様が仏壇の引き出しその他を整理して 子供の手のひら一杯の古銭をくれた。

コレクション

無論高額な小判,二分金などないが 天保銭 明治時代の50銭銀貨などそれなりの古銭であった。

そのまま宝箱に入れ、引き出しの中に入れていつか忘れていた。

ばあ様もなくなりおじさんが25歳頃 寮に入るための整理中に再発見し、再整理し今日に至る。

今となっては仏間に飾れれている写真のばあ様との思い出である。

再整理した際 1964年の東京オリンピックその他の記念硬貨 穴なし五円五十円など多くを追加した。

その後も記念硬貨など入手できた場合は追加、整理した。

板垣退助100円札

100円札

子供の頃100円は硬貨ではなくお札でした。

昨年 友人が100円のピン札いらないかと声を掛けて来た。年始の小遣い用に10枚ほど貰った。

ネットで相場を調べ 高額でもなかったが 保管料と言うことを含め2000円を渡した。

おじさんの孫,姪の子供などみんなに「昔100円は紙幣だったんだよ」と言いながら配った。

おじさんとばあ様の思い出のように 残ればいいなと思いつつである。

古銭コレクションとは言えないかも知れないが、おじさんにとっては思い出のコレクションである。