物事を多角的に見て考えることが重要であると思う。ものを余計に持たないことにも繋がり、経済的でもある。考え方を凝りかためるのは「思いこみ」のような単眼的見方ではないかと思っている。正直一人で想定出来るケースなどをリストアップするのは大変で無理がある。
しかし おじさんは子供の頃、親や幼稚園の先生などが「誰誰ちゃんはどう思った?」と聞くことがヒントになった。思いこみ排除・多角的思考の切り替えの難しさを緩和し、視点を変えるに大事と思っている。
普通の生活では「べきだ」とか「違いない」など見方に前提・仮定が存在をする意識がないのを忘れていると思う。こんな時思うのは「誰誰ちゃんなら こうする」と友達・ライバル・偉人の考え方を想像するだけで、トラブルなど失敗した後も 解決手段が湧いて来る。既成概念・仮定など思い込みを外しやすいと思う。
南沙諸島
おじさんは中国が南沙諸島などで 海洋法を無視して岩礁の周辺を埋め立て 領有権を主張あるいは他国の領有権を脅かしていることに腹にすえかねている。だが軍事外交的にはアホな行為と見ている。どんなに防御を固めても 攻める側にすれば戦略的に攻撃すべきルート以外は無視することが出来る。兵力を分散させることになり、無駄が多すぎる。攻める側は被害が少なく、負担が少ないコースを選ぶだけである。拠点への輸送を遮断すれば、戦う相手には該当しなくなる。
日本は太平洋戦争時にオーストラリア近海の島まで占領した。だが戦闘占領を前提に考えれば、アメリカが日本に攻め上がるコース以外の戦力はアメリカの脅威でも無かった。相手が注文相撲を取ってくれるわけがないのが自明である。無駄な戦争遂行資源をばら撒いたのと同じである。
第二次大戦時 アメリカはB29という当時の戦闘機が戦えない高さから爆撃する戦略爆撃機を開発した。排気タービンを備え、戦闘機とほぼ同じ速度で飛べ 待ち伏せされても一撃離脱攻撃されるのは1回程度のみ。量を揃えて生産拠点を叩けば・・・戦争継続は難しい(もちろん市街地まで爆撃しての市民殺傷という戦争犯罪は免れない)そんな総力戦時代の戦争観である。
日本の主要部までの距離と飛行場の作れるサイパンを手始めに落とした。残った島は潜水艦などで補給を遮断して済ませた。そして次の攻撃目標はより大量の爆弾を積んで出撃できるように 中間地点の硫黄島になった。これで 多くの南の島に兵力を割き、日本軍の旗を立てても無駄になった。
中国も無駄な金を使って他国に脅威を与えていると思う。まあこれがGDPを稼ぎ出す壮大な無駄というものである。位置的にも フィリピン近海で地震があれば、標高がないので 津波でひとたまりもないと思う。
石油が出るのか地下資源を確保するなら隣国と協調すれば良かったものを、ジャイアン的な思考がトラブルを発生させた。独り占め・欲張りは損をする。
フランス・日本
最初に中国をどうと書いたが、フランスのマジノ線も同様である。フランスが1930年代にナチス・ドイツによる侵攻を防ぐため建設した要塞群「マジノ線」。莫大なコストを投じたにもかかわらず、ドイツ軍の奇襲作戦によりマジノ線は機能せずフランス軍は敗北することになった。
同じようなのが日本でもある。おじさんの父がたずさわったので、子供の頃聞かされた。ソ連満州国境線に作ったトーチカ群を迂回してソ連軍は侵入して来たそうである。この状況を偵察するため現地の見える丘に出かけて行ったが、そこにはソ連軍が既に到着していた。銃撃を受け 名誉の負傷となった。トーチカ群は自分がやった仕事でもあり、攻撃を受けても大丈夫持ちこたえる。そう考えて 偵察場所も安全と見込んで決めたので「そんなはずでは」との後悔をしたとのことである。
傍から見れば 注文相撲はないのが当たり前。無理やり正面攻撃して被害の受け易いあるいは損害を受ける無理な戦闘をしないことを見落として、失敗するまで判らない。それが人間である。
物事 正面突破は・・・という話とトーチカ(コンクリート製壕)があるから時間が稼げているとの見込みが判断を誤らせた。 相手がスルーすればどうにもならない。こう考えるとアメリカをはじめとして正当な通行権を 主張することに、中国が過剰対応すればするほど中国が消耗して蟻地獄と思える。軍事基地など作らずリゾート地建築してれば状況もいくらか変わったと思う。物事は考え方・やり方で評価が定まる。