昨日 おじさんがバイトに行っているところに、他店の店長が遊びに来ていた。そこで他店で働いているおじさんより高齢の方(Aさん)の話になった。彼の年齢は70歳で予定では最低75歳までは働く予定と聞いた。おじさん「Aさん どうしてそこまで働くの?」と聞いた。
事情は Aさんの息子さんが引き籠りであり、仕事も行かず自宅の部屋でいる。そう言う事情から自宅のリフォームと増築をして、Aさんの死後も住居については問題ない様にしたそうである。
Aさんのみならず 奥さんもパートに出かけ、年金とパート収入で維持しているとのことです。引き籠りの息子さんには原付バイクを与え 毎月の小遣いとして3万円を渡しているそうです。
話を聞いた他店の店長 引き籠りの息子さんとは2歳ちがいとのことで、毎年の面接でローンが終るまで、元気に働きたいと伝えられているそうである。
引き籠り
具体的に多くは聞かなかったが、Aさんの名字を聞いて、おじさんの爺さんの住んでいた隣の町内と分かった。元不動産屋なので土地勘・苗字勘があるので・・・大体わかる。
引き籠りと聞いて・・・「そうだよな だれにもあること」と思わずにはいられなかった。
正直 引き籠りの息子さんが務めた職場の人間関係などにより発生したのだろうと思うが、逃げ込める素地が家庭内にもあったから、ぬるま湯的引き籠り状態になったようにも思う。おじさんのように老後に余裕が無ければ、子供が見て「頼りない父ちゃん」と思い、子供自身が自分で何とかしなければと思うので、現状でいられているように思う。
だが おじさんAさんの覚悟には心打たれた。
一言余計だが おじさんが「 頼りない父ちゃん」で良かったと、子供には好意的に捉えることを切望しております。
団信
Aさんは最悪の時に「団信」と呼ばれる生命保険でのローン消滅を考えておられるのが分かった。
団信とは、住宅ローンの返済中に契約者が亡くなってしまった、重大な障害を負ってしまったという場合に、ローン残額の肩代わりをしてもらえる住宅ローン専用の保険のことです。 ローン契約者に万一の事態が発生しても、契約者家族が経済的に困窮することのないようにするための生命保険です。
何とか働けるところまで支える覚悟と考え方に 親としての生き方が集約されているが、引き籠りの息子さんには届いてない気もする。
人生意気に感じるところがないと、人間関係が上手く行かないことが多いと思う。息子さんに教えてくれる人あるいは説明できる親であれば、ここ迄行かなかったのではと思った。
生きること 友人であれ個人の考えであれ、周囲のものを 色々組み合わせて それぞれの個性を伸ばし輝かす。
聞いて 少しAさんの孤独さを感じて来た。親が立派であり過ぎれば・・・との思いである。