夏本番 子供の頃そしてしばらく前までよく見た蝉取りを見かけることが無くなった。実を言うと孫は虫が苦手である。おじさんは田舎のガキ(小僧かな?)として育ったので、品の良い網を使った虫取りは 大きくなるまでしたことが無い。
家の台所などに置かれていた「ハエ取り紙」から ノリを笹竹の枝を取った竿に無理やりつけたものを作る。それで縦横無尽に振いセミ・トンボをくっ付けて取る。
その為 一度捕まえた虫は飛べなくなり命を奪う・・・今考えれば反省の日々である。残酷さを考えることなく大きくなり、命を考えることの出来る歳になると・・・反省しか残らなかった。それ故 殺生(せっしょう)についてはそれなりの罪の意識が頭の中に生きている。
あれこれ
セミ(蟬・蝉)は、カメムシ目(半翅目)・頸吻亜目・セミ上科(Cicadoidea)に分類される昆虫の総称である。
熱帯や亜熱帯の森林地帯に分布の中心を持つが、亜寒帯の森林、あるいは草原に分布するものもいる。約3,000種が知られ、テイオウゼミのような翅端までが130mmくらいの巨大なものから、イワサキクサゼミのように20mm程度のものまでいる。 成虫の体は前後に細長い筒型で、頑丈な脚、長い口吻、発達した翅などが特徴である。一方、触角は短い毛髪状であまり目立たない。翅は前翅が大きく、休息する際は体の上面に屋根状にたたむ。前翅後縁と後翅前縁は鉤状に湾曲していて、飛翔する際はこの鉤状部で前後の翅を連結して羽ばたく。一般に飛翔能力は高い。一方で止まれそうだと判断した場所に手あたり次第に突進する習性があり、壁や枝にぶつかりながら飛翔する姿をよく見る。
セミは、卵→幼虫→成虫という不完全変態をする虫である。日本の場合 成虫が出現するのは主に夏だが、ハルゼミのように春に出現するもの、秋に出現するものもいる。温暖化が進む近年では、10月に入ってもセミが鳴いていることも珍しくなくなった。
鳴き声や鳴く時間帯は種類によって異なるため、種類を判別するうえで有効な手がかりとなる。たとえば日本産セミ類ではニイニイゼミは一日中、クマゼミとミンミンゼミは午前中、アブラゼミとツクツクボウシは午後、ヒグラシは朝夕、などと鳴く時間が大別される。