10月を迎え いつもの散歩道 歩いていると赤とんぼが前を通り過ぎた。
「ナツアカネ」「アキアカネ」どっちだろうと悩むシーズンである。
アキアカネにして置くかと思うと、子供が小さいころ信州の蓼科,八ヶ岳に旅行した時を思い出した。
■北八ヶ岳山頂
バブリーな時代が過ぎ去ろうとした頃であったためか 当時 日光,蓼科,京都に会社の保養所があり安く泊まれた。
関西では京都嵐山であったが、敷居が高い雰囲気で・・・所謂 エライ人の集う場所であった。
従って 「行ってペコペコ」も面白くない。
日光も電車で一本だから・・・危ない・・・という訳で 蓼科を選択する。
蓼科はグループ会社で地元のホテルを年間借りにて運用していた。
従ってホテル内は関係のない方もたくさんいるので、気楽だった。
9月初旬と言うことで夏の避暑と秋の紅葉 の狭間のため車,道路の混雑なし、ホテルは閑散で快適であった。
車で少し走ると 北八ヶ岳ロープウェイがあり 長野県の八ヶ岳に登れた。
ロープウェイからは日本の三大アルプス全てが見渡せ、眼下にも絶景の空中散歩を楽しめた。
終点には坪庭が広がりお手軽散歩が出来る。
■アキアカネの大群
坪庭を一周してロープウェイの乗り場の手前で、アキアカネの大群に出合う。
人慣れしてないので そこそこに気ままに留まっている。
手すりの及ばず 地上に着いた足跡の盛り上がりに降りているものありと大群であった。
それに喜んだのは子供たちであった。
頭に留まるは 肩に留まるは・・・それまで帰る帰ると言っていたのが激変した。
地面のトンボの翅を押さえてすぐ捕まえることが出来る。肩に乗ったのも手で翅を掴める。・・・・・子供は動かなくなった。
20分程経っただろうか トンボが移動してくれたので、なんとかロープウェイの時間に間に合った。
この旅行 白樺湖,ビーナスラインなど回ったが 思い出でこれに敵う者なしである。
「偶然 巡り合う」まさに最高である。
■極楽トンボ
加藤浩次と山本圭壱のお笑いコンビではない。
おじさんは本来の意味「楽天的でのんきそうな者をあざけったり からかっって言う」言葉が好きである。
自由に空を飛び、風に乗り・・・そんなトンボのイメージが好きである。
同時にトンボは「勝ち虫」とよばれ縁起物である。
前にしか進まず退かないところから、不転退の精神を表す。
古くから兜の前立や鎧、箙(えびら)刀の鍔(つば)などの武具、陣羽織や印籠の装飾に用いられた。
江戸小紋などにもトンボを柄に選んだものがあり、剣道具や竹刀の袋に用いたりする。
素早く飛び回り 害虫を捕食し、前進するのみで後退しない攻撃的な姿からといわれるイメージもある。
おじさん これからどういう生き方をするか先は分からない。
まあ トンボの如く生きて行けたら最高である。