雇用助成金も底をつき、助成金が無くなる。世の推移を予想すれば雇用情勢は厳しくなるとしか思えない。会社では定年延長に伴う人員構成、組織改編、人事制度の改編など 多くの４０歳以上の管理職で激変が予想される。丁度バブル期入社前後であり、子供に金の掛かる世代を直撃する厳しさがある。
報道関係で炊き出しなどを受ける人々の姿が映し出され、近年の再就職の厳しさが溢れている。こんな世相の中で平気で生きて行くことは難しいと思う。如何に「首を切られない社員」になれるか否か。またストレスを貯めることなく社内を泳げるかによると思う。また素早く切り替えが出来るかという要素も大事である。
ここで書くのはいささか残酷だが、４０歳以上の管理職では既に勝負がついているように思う。これから書くのはそれ以下の世代（おじさんの子供の年齢）とお考えいただければありがたい。
出世を目指さない
おじさんもサラリーマン時代はそれなりに頑張り、スタッフの課長になったのは３５歳で到達した。ほぼ最速近い期間で管理職となったが、その瞬間 少しの役職手当と残業手当消滅、部下の面倒、年上部下など問題が発生する。おまけに業績などについての会議の出席・発言＆責任の流れになると・・・トホホしかない。上司からは責任を振られ、部下からは指示の仕方あるいはいつまでとの日付がなかったなどと言われ、残業手当なしで残務整理となる。管理職になるのは正直ストレスが貯まるので遠慮しておくのが良い。
それよりも相談されるキーマンになるのが良いと思う。もちろん 芸（特技、才能、スキル）を備えておくことを忘れてはいけない。
おじさん達の時代には 経費使い放題の名残がありストレス緩和、部下とのコミニケーションなどに使って憂さを晴らしたが、それも今は敵わない。こんな時代はそれなりに 社内で的確アドバイス出来ればよいと思う。
その為に欠かせないのは、多様な知識と社外の多様な人脈である。知識はやはり読書、勉強など独学しかない。人脈は 取引先などの確実な知人ネットワークを構成するつもりでスポーツクラブ、駅前の安い居酒屋に付き合うなどして、困った時 聞ける方を増やす努力はしないといけない。
同じ場所に留まらない
おじさん 事務所で働いて頂く ＣＡＤ入力の出来るアシスタントを求めてハローワークに行き相談した。そこで求職されている若い女性の大半は事務職系を求めていると分かった。何人かの方の経歴を確認した。パソコンでエクセルを使えるのは当たり前との話だが、単純な入力のみで、業務に合わせエクセルをカスタマイズ出来る方まではいなかった。
先日も友人と話していた際、出て来たのがビジュアルベーシック（VB）の話題となった。友人は雇用延長で今も同じ会社で働いている。現在の仕事は 検査データ整理と報告書作成なのだが、この部署でデータ整理と報告のデータを体力勝負で入力する体制の為、日々ＶＢにて業務の効率化を計る為、機械的作業を減らそうと格闘している様である。権限は所長より上位とのことであり、会社も彼の人格・性格を理解していると思った。部下にすれば 難儀なタイプかもしれない。
おじさんもＶＢを使って一定のキャラクターなど部品化し、部品名とサイズを入れればＡＵＴＯＣＡＤ上で自動的かつ効率的に描けるように使用しているので、話が盛り上がった。
現在では エクセルなどは誰もが使えて常識と思う。就職訓練程度に留まれば、掃いて捨てるほどいる。何か抜きんでるものがないと、生き残る武器がないと言える。友人に寄れば 若い方は力に任せて作業するので残業も多いが効率が上がっていない・・と言うのが結論だった。
仕事を考えれば、１週間もすればこなせるような仕事などは 高い人件費を支払いたくなければ、首にして人を入れ替えれば良い。各々普段から歌詞ではないが「そうね だいたいね」と仕事を軽く考えてはいけない。何処まで深く知っているかと言うことも評価の対象になる。
千ベロと同じ
酔いたければ 酒は何を飲んでも同じである。それならば飲用アルコールで統一すれば面倒くささはなくなる。ところは居酒屋では酒の種類も多い、メニューの数も多い・・・なぜ減らさないのか。同じような煮込みに工夫を凝らし、店舗ごとに差別化を図るのか？普段見慣れたものも たまにはツッコマないといけない。色々 ヒントが隠されている。
経済的なことはあまり言いたくないが、大事なことは懐に余裕のあることである。飲みに行っても高そうなクラブや寿司屋さんなどは 懐が寂しい場合は常に不安が付きまとう。正直「一見（いちげん）」では入る気がしない。ところが千ベロではそんな気持ちにはならない。
同じように１年以上 失業手当＆貯金で乗り切れる自信があれば、ストレスの度合いが違う。従ってある程度の貯えをしておけば、不安がある場合も結構心理的に楽である。金額は家族あるいは生活にて違うので個人が思うお金でよい。
最後に おじさんは自分が判断したことが一番と思っている。人の評価などは正直どうでも良い。例えば何かの料理を食べても 自分が美味いと思えば美味い。人が美味いと言ってもそれなりと思えば、ご馳走様ですなどと言いながら内心否定している。千ベロで 迷って注文して不味くとも 自分の選んだ結果とそれなりに納得できるし、たかが知れた金額なので 心の負担もない。
仕事もしかり・・・自分が判断していれば 結論に納得できる。他人の考えなど参考にしかならない、最後は自分自身の考えである。踊らされるまま コケると悔しいが、自分が踊った結果なら得心できる。仕事上 乗らないといけない場合にも、「我儘 言っていいですか」「出来るならこうしたい」と相談・工夫することも大事である。巻かれて生きるか？巻いて生きるか？人生を分ける考え方と思う。