昨日 親類より大量のタケノコを頂き、ばあ様一人では処理できなくなった。近所に配り、その後は 姉に連絡して義兄が取りに来た。久々に義兄と話して、造船設計関係業者の動静について聞いた。内航船と言われる小型船舶の仕事は堅調のようであるが、大型船は厳しいようだとのことである。義兄は近所の方2人と 3月に話したそうである。「6か月ほどは大丈夫」と聞いた一方で、もう一人は「仕事は全くない」とのことであったそうだ。
義兄との会話の結論は 多くの会社は「タケノコ生活」同様 派遣社員を一人一人整理してるのではというものである。事務所には 代表と派遣労働者の給与計算&経理の事務員数名 他は造船所および協力会社が受け入れてくれる数だけ、派遣労働者として出向させているのでは?というものである。
お互い 一昨年前に兄が70歳となり、会社の将来の方針を決め動き出していた。社員ほかに泣く泣くお詫びすることもなく 同業者他に迷惑を掛けず 休業できたことをお互いに喜べた。総括的には ベストではないがグッドレベルには納めることには出来た。
目指していた形は 兄とおじさん2人はゆるゆる引退し、若い方に事務所、機器類一切を含め 会社譲渡を最終形に置いていた。最後までは完了できなかったのが残念なことである。
タケノコ生活
おじさんが子供の頃 たけのこの皮を1枚ずつはぐように、身の回りの衣類・家財などを少しずつ売って 食いつないでいく生活を指して「タケノコ生活」と言っていた。
おじさんが子供の頃は近所に数軒「質屋」があった。現在は殆んどが休業して 見ることは無くなった。おじさんも学生時代は質屋さんのご厄介になったことがある。今も一個の懐中銀時計を持っているがこれが質草(しちぐさ 質屋に預けお金を借りる物)になった。爺さんからもらったものであるが、おじさん 肌がデリケートで 腕時計を腕に付けると時計の裏蓋の部分が荒れるため、懐中時計をよく使っていた。現在は万歩計とスマホで事足りるので腕時計・懐中時計は使用していない。
質草を預けると査定し いくらか貸して貰う。お金が入ったら金利を付けて清算し請出す。システム的に説明するとこのようになる。
現在のような貸金業者でないので、取り立ても厳しくない。清算できなくても質草の没収(質流れという)で収まり、多重債務となることは無かった。おじさんサラ金の取り立てなどの話を聞くたびに「質屋があれば良いのに」とよく思った。
怖いもの見たさ
兄と話していて、「怖いもの見たさ」というか知人の会社を覗きに行きたくなったが、大人なので波風を立てないように 訪ねることは遠慮している。台風の時に川を見に行くようなものである。
兄がお前は?と聞かれたので、バイトに行き出したことを話した。兄もおじさんの職歴が多彩で、資格などを持っていることを知っている。おまけに 年金の金額もおおよそ分かっているので 心配していないようである。
それでも兄と違い子供の卒業が遅かったのと、引退が早まり老後対策不足なので努力しないといけない。だが老老介護もあるので、フルタイム仕事は難しい。流れる風に流されながら、日々楽しく過ごしたい。