最近良く聞くので調べると二酸化炭素CO2と水素H2から合成した燃料と分かった。CO2が発生しても最初からあったもので大気中のCO2の増加を招くことは無いとの考えである。水素は再生可能エネルギーによる電気分解などから入手するので環境に影響を及ぼさない。平たく言えば CO2フリーなガソリンの合成の記事である。

アウディが成功とのニュースがあったが・・・元燃料関係に在籍したおじさんからしたら「しょーもないこと」にしか思えない。殆んど昔から使われて来た技術の引き写しと思えるからである。25年程前 C1(シーワン:メタンのこと)に対する研究が盛んに行われた。その前後に良く聞いた話である。そのため スタート物質がメタンから二酸化炭素に変わったと理解した次第である。

EV

この経過 ヨーロッパはEVを止め、やはり従来型のガソリンエンジンに話を戻そうとしているとに思える。おじさんもヨーロッパ車の乗り味は好きなんで・・・それもよいと思っている。

最近の中国の電気自動車EVの超廉価製造販売。そして日本の燃料電池・個体電池など次世代車両の動力開発。方やハイブリッドなどの開発に失敗し、ディーゼルの虚偽判明などヨーロッパ勢は失敗続きである。

生き残ろうとすれば理由付けして旧来エンジンに戻るしかない。その第一歩の合成燃料の提案となったと見ている。トヨタなど国内メーカーは燃料合成の研究を石油系会社と共同で始めれば すぐ対応出来ると思う。

日本の石油会社

日本はメジャーと言われる国際石油資本会社が無かったため、入手できる原油などは軽質留分(ナフサなどガソリンの主成分)が少ないものが多かった。白物と言われるガソリンを増産するため 流動接触分解装置、改質装置、アルキレート、脱硫に伴う水素製造などを建設した。燃料合成の初期段階と技術は所持しているのである。

従って大量生産出来るプラントとして運営したことのないのは CO2とH2から炭化水素を作る技術である。二酸化炭素の水素還元と言われ 各所に論文も散見され、実用は早めに進むと思うが 総合的なコストあるいはメリットがこれからの課題と思われる。なお 私見ではあるが この反応は自然界では「植物の光合成」なのでバイオの面から進むとよりエコな感じがする。

世界が次の時代をを切り開こうと努力している。おじさんは 現役プレーヤーとして復帰出来ると思えないので、後進の方々の活躍を期待している。その為には 若い方が言葉に騙されず本質を見ていくことと「温故知新」の大切さを思う。

それにしてもヨーロッパ 勝てる土俵を作ろうとする努力 したたかで・・・見上げたものです。

それに踊らされる自動車関係のマスコミ記者の低レベルなこと。自動車屋だけでなく燃料屋に取材に行けというしかない。取材不足です。

最近は 記者が低質なのか?踊らされるままで、E-FUELの本質を追及できない浅薄さに驚く。話は変わるが 昨日から首相の息子の接待問題 息子の会社が接待しようが 犯罪を犯そうが、子供ならいざ知らず大人は別人格であり、会社は更に別人格。批判すること自体が疑問。首相が電話してあるいは権限で「接待の宴会」を設定した証拠があるのか? 

ミスリードを誘うような東スポのようなタイトル。報道記者とはそんなものか?!正しく民衆に伝える公器としての役割放棄も甚だしい。記事の持つ恣意性が見えすぎて・・・踊らされるのがおバカなのか踊らすのがおバカなのか・・阿波踊り状態です。

投稿者

おじさん

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