先日 Yahooで記事を読んでいると 日本でのLNG船の受注を目指すとの記事があった。
国産LNG船、建造再開を検討 官民連携、造船復活の「旗印」に 供給網やコストなど課題は山積(時事通信) – Yahoo!ニュース
正直 出来るのか?政府がきちんとバックアップするのか?というのが おじさんの心境である。建造する船型はメンブレン式であり モス型のような球形のアルミタンクは積まないタイプである。おじさんが 造船関係の仕事を辞める頃 同時にアルミの大型球形タンクを作るのに必要な溶接の熟練工の方も 順次引退されて行ったので、将来的にはLNG船からは撤退かな?と思っていた。溶接入熱管理の楽な小型アルミタンクは良いだろうが、大型アルミタンクの製作が熟練工なくして難しくなるからである。またその頃 今治造船が韓国製のメンブレン式薄板ステンレス製タンクを輸入してLNG船を組み上げていた。
この形式の違う両者のタンク 構造そしてその組立ては多くの点で技術が異なる。一方はアルミの厚板の曲げと厚板溶接であり、ステンレス薄板の溶接となる。現場の熟練溶接工の仕事内容が異なり、対極的で異質である。設計などは 船体構造について 特許料を払い 技術導入などすれば短時間に取得できると思うが・・これから現場をいかに育てるかまでもがテーマとなる。それ故それなりの建造数を確保できないと・・建造したが儲からない・・骨折り損のくたびれ儲けとなってしまう。
中国がのし上がっており、韓国が命綱にしているLNG船に対して、コスト競争力で 継続的に中韓とぶつかり合えるか?との問題が産まれる。相当の補助政策を入れないと 無理である。そして韓国はLNG船建造を守るため 補助金を過去に入れてきた経過もあるので、彼等に協力を求めるのは難しいことと思っている。やるなら「一(いち)」からやらないとダメだろうと思っている。
韓国は勝つためなら何でもやる民族と思っている。彼らとの 野球ワールドシリーズ対戦を見たことがあれば理解できる。相当ごねるタイプなので協力を得ることは難しいと想定している。それに 配管などは低温配管の設計なので・・従来からの技術がそのまま流用可能であり、エンジン・艤装などもそのままで良い。船体・タンクが問題となる。コア技術で協力を得ることは難しいと思っている。
これからの方針転換は可能だろうが・・相手となる中韓が こちらを潰す様にコストで勝負してくるので・・それをいかに耐えて、LNG船建造をどう受注・継続するかである。そして極端な話 仏GTT社特許に関わらない新しいメンブレン式を提案・建造を考えても良いとまで思う。最近のレアメタル・太陽電池・風力発電に関する中国の対応を見ていると・・メンブレン式でも 仏GTT社型の再生産方式だけでは 切り開くのは無理だろうと思っている。パラダイムシフトの如く 仏GTT社型からの変革などがなければ・・コスト競争は難しいと思っている。
最後に ついでと言っては申しわけないが、アンモニアも燃料として現在注目されている。アンモニア積載タンクの温度・運転条件はLPG(プロパン)と大きく変わらない。現在のLPG船同様の船体技術で建造出来る。