今回も原油輸入を見ていると 愛媛今治の太陽石油に 世界各国からの原油が運び込まれる。ロシア・アゼルバイジャンと立て続けである。初めてホルムズ海峡を通って来た原油は 川崎・知多など・・やはりエネオスと出光 業界ツートップがしっかり受け取る。ニュースを見ながらなぜ 「なぜ今回も今治」と思われる方は少ないと思うが・・これが業界での力関係で決まっていることである。

 製油所での蒸留を知っていれば 原油の性状が安定しないあるいは経験のない国々からの輸入は受けたくない。受け入れ時に分析してLPガス・ナフサ・灯軽油・重油など取り出せる成分を確認後、原油をブレンドして 自社のトッパーつまり蒸留塔の仕様に合わせる。勿論 鎖状炭化水素により抜き出して来るトレイの能力に合わせてブレンドするのである。

 おじさんが 現場で仕事していた頃は タンクが切り替わるだけでも 蒸留初期のものをランダンタンクと呼ばれる仮タンクに送りながら、成分が安定し製品として問題ないレベルと確認してから、製品として出すタンクに切り替えていた。キッチリとした切り替えには1日近くかかっていた。蒸留する原油の性状が どこどこと経験上決まっていれば、そんな切り替え作業も簡易で 安定していて蒸留作業に大きなロスはない。ランダンタンクに一時貯蔵しての確認も煩雑にすることはない。なにせ原油でも 「初見さん」は手間が掛かるのでお断りしたいのである。京都のお茶屋さん同様である。

 おじさん 今までナフサの半分は輸入されていたので、不足することは目に見えていたが・・取り立てて指摘をしなかった。日本と言う国には 延々と守り育てて 続けて来た基本的底力と金があるから、少々の無理をすれば数量は確保できると思っていた。だが・・ナフサの目詰まりなる報道を聞き 原因は製品性状にあるので ある意味忠告として書いていく。ナフサの目詰まりと簡単に政治家・官僚が言っているが、これはナフサを原料とするメーカーでのロス管理 品質管理の割合が大きいからと思っている。ナフサと十把一絡げに書かれているが・・製造する二次製品製造に適したナフサか否かの問題である。今まで輸入で自社に都合の良いナフサを 商社などを通じて手配していたが・・それも難しいので 製造する自社設備に合うナフサが足りないのが主原因であると推察している。

環状炭化水素があることを忘れてはいけません

 例えば コールマンのランタンで話をすると、おじさんはクリーニング屋(今は廃業している)をやっていた知人から、仕事で使っていたエネオス(旧日石)ブランドのホワイトガソリンを安価に譲って貰って使っていた。コールマンの純正品とほぼ同じ成分と知っていたからである。遊びで(今だから言える)会社試験室でクロマトグラフィで確認してのことである。一方 コールマンランタンには アンレーティッドタイプの通常市販ガソリンを緊急使用出来るモデルがあった。このモデルが・・通常市販ガソリンのみを入れ使うと よくダメになった。連続市販ガソリン使用で 加熱パイプ部分に残渣物が詰まり交換を余儀なくされた。ガソリンスタンドでの市販ガソリンは メーカーそれなりに成分が異なるのである。主としてヘビーナフサなど色々ブレンドされたガソリンは 製品としてはJIS規格は満足するが・・中身が少し違うのである。そしてコールマンのホワイトガソリンでは オクタン価が不足しており エンジンは上手く回らない。ガソリンと名がついても 全く違うのである。

 現在 ナフサを目詰まりさせたと言うメーカーを公表できないのは 彼等が意図的に・・というような状況ではないからと思っている。目詰まりさせないように 政府の役目はナフサの量のみならず、希望する性状のナフサを流してやることが大事である。この辺りを知らないユウチューバーなどは批判記事を上げ 声を荒げる。

 今回の従来なかった輸入先からの原油輸入とナフサ確保。世界での日本の底力と 石油業界での力関係を見せて頂きました。

 頑張れ 日本! & 太陽石油!

 軽トラの走行距離が既定の数字になり 本日はオイル交換。クルマ屋の息子が 自身の子供と同級生である為久々に話し込む。最近は エンジンオイル・エレメントなども入荷が素直に注文しても 届かないとの話を聞く。その横で 板金を主としてやっている方も シンナーが入らないと言っていた。そんなことを聞きながら・・昔を思い出して考えてしまった。マスコミ・政治家・官僚など 業界内部を知らないと・・分からぬことも多い。

 米の流通は 「損して 得取れ」の格言を守れず・・今になって 客のコメ離れとそれに伴う米の価格低迷に向き合うことになった。多少の損得を言わず お人好しに商売していれば、客が離れなかったものをということである。人の口に入るものの量は ある程度決まっている。大きく変動するものでもなく 消費量自体は決まって来る。そんな中で朝はパンなどと 一般人のコメ離れを助長したのだから 責任は問屋などで利ザヤを儲けた自身にある。また この状態が生産者である農家を痛めつける。米を集約して流す農協と問屋の罪は重い。

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おじさん

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