祭りが近づき 毎晩太鼓台の太鼓を練習とばかりに 午後9時頃まで打ち鳴らす。ばあ様は鳴らす太鼓でテレビの音さえ聞こえないと 風呂に入る前に必ず奥さんにボヤく。奥さんは ばあ様の耳も聞こえるからと 何のことやらと思う返答で答えている。明日から始まるのだから2日もすれば ばあ様の小言も終わりである。それに9時が来れば終わるのだから・・と思っている。おじさんはそれよりも台風が 祭り当日の12日に影響が無いことを祈念している。

 それに 鳴らされている太鼓の選定と言うか注文時に 石川県の太鼓屋さんで荒削りケヤキ原木の中から最も鳴るようにと、長めのものを選定してからの仕上がり品である。おじさんの基本が 太鼓が鳴らなくてどうするの?としか思っていないので・・それで良しとおじさん心の中で思っている。そんな事情から 太鼓台の太鼓のサイズは台場ギリギリの口径かつ長さも他太鼓台よりも長くなっている。今年は皮を締め直したのか?音が良い。

 おじさんは太鼓のサイズなどを決め 購入して来た当事者であるが・・それは大昔の話しである。それに子供が触り出した頃から 太鼓台に近づくことも遠慮している。年齢で動きも鈍っているので、下手にケガなどしたら迷惑もかけると思っている。

 明日から祭りが始まるのだが・・初日11日は厳島神社 翌日12日が総社神社である。おじさんの自治会は浜組と呼ばれるグループに属するので、太鼓台を初日は厳島神社に持って行き、翌日は総社神社持って行く。行事とすれば 11・12日 総社神社で子供が、「浦安の舞」を踊る。その為 祭りが近づく頃には 夕方から小学生の5年もしくは6年の女子が集まり夜練習に励んでいる。この役に ばあ様は当たったことが無く、おじさんの姉も当たらず、おじさんの子供も当たらなかった。2年おきの選抜なので仕方がないことである。このようなことを90過ぎまで言うばあ様を見ていると・・やはり女性の恐ろしさを感じ・・良いものではない。やはり幽霊の大半は 女性との定番さを理解できる。

 明日(これを上げてる今日なのだが)は 奴(やっこ)さんに御花を渡してから祭りが始まる。最初から 物入りな祭りである。ばあ様に明日午前中は奴が来るまで動けないと伝えたところ、御花がいるだろうにと話してくるが・・普段の付き合いがあるので仕方がない。ばあ様はいろいろ言うので事務所に送り届けて・・奴を待つが・・来たのが正午12時過ぎであった。一年に一度の稼ぎ時・・忙しいのであろう。

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おじさん

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