4月に入り原油価格が下がり WTI原油先物価格(原油価格)は下がり価格のレンジが10ドルほど下落して、1バレル=55ドルから63ドルの間に入って来た。米中の関税戦争激化で原油市場に大打撃が加わっている。報道などでは 中国いや日本の農林中金と噂される米国債の売りによる米国金利への影響そして経済の不安定化などを報道の中心に置いている。その陰で世界の低成長は進行しているようです。ちょっと原油価格に注目しながら 日々を送っている。
おじさんは元燃料屋のサラリーマンでしたので、どうしてもそちらの記事にも目が行くのでそうなってしまう。「三つ子の魂百まで」と言う言葉が良くわかる。就職とは 子供から大人への成長を終え、自分自身で成長する「第二の成長環境」に入ることだと思っている。会社を選び就職したものの・・自身のイメージと違うのでと退社される方も多い時代である。おじさんも 入社直後は現場 つまり石油精製プラントの現場が 全体研修後の配属であった。慣れないタワーの垂直なはしご(バーチカル・ラダー 猿はしご)に上り下りしながらメーター類を読み、点検作業を行う仕事であった。勤務は3交代勤務であり・・こんなことまで経験しないといけないのかと思いつつ、いつしか1年が過ぎて・・それからは日勤となり 試験・出荷など石油製品の精製から出荷まで経験させられた。そんな訳で 現場一筋何十年の方々から 直接教えを受けながら、入社後の数年を過ごした。会社の規模がそれなりに大きかったので余裕を持って育てて頂いたとは 今も感謝している。それからは 新規事業が始まるごとに 関連子会社設立から軌道に乗るまで飛ばされ、便利屋さんになっていった。
そんなこんなとやっているうちに 30代後半となり、会社を辞めて田舎に引っ越した・・そして設計の仕事を始めた。辞める数年前にCADAMが出始めた。仕事では施設部門に在籍して 基本計画などを担当していた。CADAMは関連会社に導入されていたが、高額でもあり壊れるのを恐れて、昔からのベテランは触らないし、若すぎるのは小間使いのように使われて 時間がない時代であった。おじさんは打ち合わせと称して関連会社に出向いて 打ち合わせはそこそこに CADAMを説明書片手にいじり倒して学習していた。直属の上司(部長)も 人材能力開発と目をつぶっていてくれたかと思う。CADに慣れ浸っていたので、造船でのCAD化の流れに飛び込むことが出来た。難点はCADが高価で・・退職金と貯金などお金を使ってしまい・・背水の陣状態になったことである。
就職しても最初から楽しいことは滅多にない。仕事を始めても自分から楽しめるネタに取り組めるのは 嫌な仕事も我慢した後 見つかることが多い。それをうまく自分の仕事の流れに引き込む立場と発言力を持たないと・・継続することは難しい。若い時は 先ずは「丁稚奉公」と思いながら我慢の時期である。
閑話休題 就職に関する話題を書いてしまい・・話しがそれてしまった。話を元に戻して・・バンク・オブ・アメリカは「原油価格は1バレル=50ドルまで下落する可能性がある」と予測していたが、最悪のシナリオはひとまず回避された状態である。4月9日の原油価格は一時、1バレル=55.12ドルと2021年2月以来4年2カ月ぶりの安値を付けた。
OPECプラスは5日に合同閣僚監視委員会を開催し、各国に割り当てた原油の生産枠について「完全な適合と補償を達成することが極めて重要であることを再確認した」との声明を出した。生産量が記録的な水準に達しているカザフスタンなどに対し、過剰生産分を抑えるとともに、補償のための減産幅を上積みするよう、重ねて要求した形だ。世界最大の原油輸出企業であるサウジアラムコの株価は急落し、楽観できない状況が続いている。
ロシア政府も7日「経済関係部局が原油価格下落という非常に緊迫した状況を注視している」と述べた。ロシアの今年の予算で1バレル=70ドルの原油収入を前提にしているが、主要原油の価格は4月に入り、1バレル=50ドル近辺まで下落している。ロシアの3月の原油・ガス収入は前年に比べて17%減少しており、さらなる原油安により財政赤字が急拡大する危険性が生じている。プーチン 戦争を継続したいだろうが・・ソロソロ引き際にしないと国民生活がやばくなる。軍需生産で国の中に金が回っているようだが・・戦争経済は拡大すれば金が自然に尽きて来る。縮小すれば経済がガタガタになる。石油・ガスでしか稼げない国家の成れの果てのワンパターンを見るようである。
「金の切れ目が 縁の切れ目」色々 切れることも多いものである。
60ドル前後の原油価格は
消費国日本にとっては万歳三唱。
もっと下がれ!
追 記
この週末もしくは来週中には・・・価格変更あるかも?と給油をチョット先延ばしです。連休には孫の誕生1年目の行事「一生餅」なる行事があり、長距離ドライブが待っていますので切実です。このところの円高と原油相場の気配からすれば5円位変動するかも?と考えています。逆に緊急措置緩和の巻き戻しもありますので・・確定ではありませんし、地域により異なるかと思っています。あくまでも おじさん個人の考えです。当たれば ラッキーです。