おじさん イーロンマスクのXに投稿した内容で 昨年11月24日、「F-35のような有人戦闘機をまだ製造しているバカもいる」とXに投稿した。彼は別の投稿で、「F-35の設計は要求レベルで破綻していた」と書き、・・ そのため、「F-35は高価で複雑な 『何でも屋』になってしまった」という。そして「ドローン(無人機)の時代には、有人戦闘機は時代遅れなのだ。 パイロットが殺されるだけだ」と投稿されている。
現在の戦闘機をを考えると、ある意味戦力不足であることは否めない。第二次大戦と違い大量の軍用機を揃え 戦うことは無理がある。機体そのものが複雑・高度化して、値段がするものだから大量には揃えられない。オマケに対空ミサイルなどの能力が向上して撃墜される可能性が大きくなって、パイロットにとってはリスクが増大している。そこで 戦いでの無人機の大量投入をを議論しだしたと言うのが現在の推移である。大量に導入できる安価なドローンのような兵器でも同時に攻撃すれば・・効果が出て来る。
おじさんの世代は日本でも導入されたF104スタ―ファイターなどが最後の有人戦闘機と呼ばれたことを思い出す。そしてその航続距離の短さと搭載できる兵器量からF4ファントムになり、航続距離・搭載兵器量が増大した。そしてミサイル万能時代を迎える。しかしベトナムで MiG21と戦闘した結果、赤外線追尾のサイドワインダーが急旋回について行く途中 ぽっきり折れて仕舞う。或いはレーダー追尾のファルコンは小回りが利かず・・・使えないことが分かり現在のミサイルと改良・進化して来た。そんな時思うのは将棋・囲碁であり、人であれ 機械であれ 戦いは相手がいるから変わっていける。
P―38と零戦の戦いを思い出すとP38は格闘戦を避けて、高度を取り一撃離脱として巴戦を避けた。これと同じ様な状況が F4とMiGの間で繰り広げられた。戦闘・戦法なども相手がいるから変化していくものであり、これによって戦争はワンサイドゲームとはなりにくい。
考えてみれば イーロンマスクもEVに拘るから・・寒冷地などでのバッテリー問題に泣かされている。エンジンの開発力があってPHEV生産が出来れば・・バッテリー問題などは霧散する。ハイブリッドの基本は 車が加速する際はパワーを消費するが、定速巡行していれば車両の空力抵抗と車輪の転がり抵抗が主になりエネルギー量は減る。従って大きなパワーを必要とする際にモーターでアシストしてやれば、エネルギーも無駄に使わず エンジンパワーが少なくても十分な走りをしてくれる。またブレーキの際はモーターの回生によりその減速したエネルギーの一部を回収できる。イーロンマスクの拘りのあるEVテスラ車に、F35への意見を適用して考えてみろと言いたくなる。
そしてテスラは 中国製バッテリーに頼らないといけない定めはぬぐいきれないので、トランプのバイ・アメリカにも難しいところがある。なお アメリカのGM. フォードなどの国内メーカーでさえメキシコで自動車製造しているので、変えるのも大変である。コストだけの視点を変えないといけない。
つまり イーロンマスク自身が・・分かっちゃいるけどやめられない状態である。こんな立場の人間に声高に言われて・・ついて行けばえらい目に合うと見えている。打つ手のバリエーションを減らしては・・いざと言うときに道を誤る。