有機フッ素化合物(PFAS)とは、有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼びます。PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、幅広い用途で使用されてきました。これらの物質は、難分解性、高蓄積性などがあるため、国内で規制やリスク管理に関する取り組みが進められています。
泡消火設備関係の仕事をしていれば、誰でもフッ化タンパク消火剤と思い浮かびます。加水分解たん白質を主成分とした泡消火薬剤で耐油性能・耐火性能に優れ、油表面と空気との接触を遮断する強靭な泡膜を形成し、優れた流動性と付着性により確実に消火できます。 おじさん若い頃勤めていたのは 燃料関係の会社でしたので、原油タンク等の火災において高い能力を発揮すると理解しています。そして 航空機の格納庫などに使っていますので、今話題となっている米軍基地内の疑問発生店原因かと思います。
おじさんが取扱った消火薬剤では たん白泡消火薬剤の成分に加えてフッ素系界面活性剤を使用して、性能を更に強化してました。 おじさんは今を去ること・・30年以上前のサラリーマン時代に設備設計・設置・管理の仕事をしていましたので最新の知見ではありません。タンクに保管した薬剤を定期的に性状検査をメーカーに依頼して行い、基準を外れればメーカー担当者が入替え交換していました。今さらどうこう言われても・・消防法など法律に決められた基準を満たすべく設置・管理していたので・・どうにもならないのにとしか思えない。当時は人体への蓄積等は知見にありませんでした。
そんな実態を見ていましたので、米軍基地なども設備があり 検査その他で漏洩などがあった場合などは付近並びに排水系等を通じ汚染を広げただろうと考えています。汚染があるのは確実とは思いますが、今も保持されていると思います。基本的にはASTM(ASTM規格は米国試験材料協会によって策定される材料、製品、システム、品質、安全性、性能に関する技術的基準です)、MIL(米軍規格)に準拠して日本でも決めていますので・・日本の消防法とは大きく変わりません。
早めに解決していただきたいとは思っていますが・・フッ素系化合物ですので非常に安定した物質であり分解しにくいので、地球上には長く残るものと思います。最終的にはPCB・マイクロプラスチック同様 環境の中に薄く広く存在はしていくと思っています。
PFOS 又はその塩については、2002 年に化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(以下「化審法」という。)で第二種監視化学物質に指定された。2006 年度~2008 年度までの製造・輸入数量の届出は、毎年、合計 10トン前後で推移していた。また、その国内供給量(国内出荷量+輸入量)の用途別内訳は半導体用反射防止剤・レジストが多くを占め、次いで、金属メッキ処理剤であった。その後、2010 年4月に化審法の第一種特定化学物質に指定し、一部の用途を除き製造・輸入等を原則禁止した。2017 年に例外用途を廃止し、PFOS のすべての用途で製造・輸入等を禁止した。2015 年度までに 事業者から PFOS 等を含有する製剤等を全量処理し、在庫はなくなったようです。
岡山で 自然豊かな町を襲った最悪レベルのPFAS汚染。ダム上流に置かれた廃棄活性炭が水道水を汚染した。人口約1万人の岡山県吉備中央町。JR岡山駅から車で40分程度の中山間地域である。昨年10月、この町の水道水に高濃度PFASが混入しているのが明らかになった。汚染源は山中に野積みされた「使用済み活性炭:汚染物質除去に使われた活性炭」が、リサイクルのために場所を移動し、仮置きされた移動先で新たな水汚染を生み出した。水道水では国内最悪レベルの濃度の高さで、住民の健康への影響が心配されている。再生目的ならば 活性炭は原材料であり届け出を要さないので・・難しいところである。
産廃関係での闇は 深い