去年の話しでは 日本の造船受注量が1%増えたとの話で、知人からは大丈夫のように聞いていたが・・今年の日本の状況は総体としてよろしくない。おじさんは4年近く前に縁が切れているので、あるのは ある種の感傷のようなものだけである。

 クラークソンリサーチによると、今年1-9月のグローバル船舶受注累計は4976万CGT(標準では換算トン数)1733隻と集計された。前年同期(3631万CGT)に比べ37%増えた。中国が3467万CGT(70%)にのぼる。韓国の受注量は872万CGT(シェア18%)で・・後を日本とその他の国で分け合う。つまり12%にも満たない一桁状況である。韓国の船舶数(201隻)は 中国(1222隻)の6分の1もならない。日本は韓国以下となる。世界の船舶発注量は増えたが・・日本は蚊帳の外である。

 実態とすれば 日本の多くはブロックを中国で作り、日本も韓国も国内での組み立て作業には 中国人溶接工を使うなど 現場が空洞化している。おじさんも 造船一位の歴史がヨーロッパ・アメリカから日本 そして韓国 次は中国と流れ、現状シェア状況が将来は現れるとは分かっていたが・・正直早かった。

 一方でアメリカの空母の建造について溶接に関する話を聞けば・・やはり 国内の造船業をどう残すか検討することは大事である。また新日鉄がUSスチールで労組などから反対を受けていることを聞けば、アメリカはどんな形で鉄鋼業を残すのか気になる。高炉を持たない鉄鋼メーカーになっていくのか・・単純な利益のみでは 国内産業は継続できないと分かる。

 さあ 日本でも どんな形でも造船業を保つかどうか考えないといけない時代になった。極端に言えば 伝統工芸をいかに後進に伝えるかという問題同様である。その為 軍事関連のものなどで輸出を確保しても 維持を計画することも考えないといけない。四角四面の意見だけではどうにもならないという問題が発生する。

 話しを中国に持って行くと 中国造船業はこれから5年近くは仕事が切れることなく盛況であると見込まれる。働く労働者は職にあぶれることもないと思われる。一方 中国の若者の就職難を伝える記事を読むと、その生活の悲惨さは言語に絶すると考えている。ネット監視と街頭カメラで人物特定が容易である。日本の如く こっそりと金を稼いで 適当に遊び暮らすことも出来ず、親にもたれて生きていくしかない。自殺の多発などの話を聞けば・・仕方のないことのように思える。

 最後に明日からの連休 旅に出かけますので、連休中のアップロードはお休みさせて頂きます。何せ「暇」が服着てのお出かけですので、予定の詳細は決めておりません。ばあ様の面倒は兄弟が看てくれることになっております。おじさんと奥さんは 流れる雲のように・・あっちにフラフラ こっちにフラフラ・・と考えております。

 では! 良い連休をお過ごしください。

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おじさん

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