最近はジーンズをエイジングしたようなものが多く見かけるようになった。先日 ジーンズの1960年代デッドストック新品をうん万円で購入して、只今エイジング中ということをTVで千鳥のノブと話す若手のタレントを見て、二人が古着マニアと分かった。
1960年代でプレミアがつくのか・・!車もそうだし・・次には おじさんの年齢も 良くぞここまで来たかと感じてしまった。
おじさんにとっては 1960年代がジーンズを履きだした頃である。父の店舗の隣がジーンズ屋だったので、学校の帰りに店舗に立ち寄れば・・隣に行けと言われ、隣のおばさんから無理矢理でも押し付けられるように ジーンズなど衣類を買わされた。サイズを直しても 父に預けてくれるので 持って帰って貰っていた。元よりお金などは おばさんが父に請求してくれるので支払いすることなく・・内緒であるが 支払いをするばあ様からは文句を言われながらも、隣近所のための潤滑剤というのか?お付き合いネタとして おじさんのファッションは使いやすかったようである。
昔はミシンで裾を直していたが、今では折ってたくし上げで サイズを調整する様である。先ほどのTV番組の会話で 手放すときに・・とのコメントを聞いてからは「貧乏くさい」と思ってしまった。使い切るという美学は無いのか?
そんなことを考えていると シマムラ(とおぼしき?)のTシャツの首のところが伸びたヨレヨレを 農作業をしてるわけじゃないのに 部屋に限定もせず着てる知人の姿が浮かんだ。金持ってるのだから あれがグッチなどのブランド物Tシャツならどうなんだろう? 奥さんの同級生で、頭の天頂が薄くなった知人がナイキのくたびれたキャップを被っているが・・あれが農機のクボタ帽子だとすれば・・などといろいろ考えてしまう。
古着というものを多くの方が使うようになったので、どこからがおしゃれで、どこからダサイのか判定に迷う時代になってしまった。ファッションというものと エイジングとの関係もよくわからないのである。一般的には着古したいものは 最初の販売価格が高く、数がないものが基本である。
そういえば 迷彩柄も良く分からない。戦闘服なんだから・・普段着ることは?となるが区別が余りつけられていない。やはり丈夫さなのか?土方には愛用者が多い。同様に おじさんもフライトジャケットを昔愛用していたのだが、バイクに乗るときなどポケットの中からものを出してくるのに重宝だったので使っていた。それでもアルファなどにブランドを決めていたり、腕まくりで伸びたスリーブを直さず使うなど・・美学があった?ようで・・あの頃は 只の見え張りに生きて来たとも思える。
ヨレヨレを いかに使うかがおしゃれに見せる要素というが出て来て・・おじさん世代は「なんのこっちゃ」というところで収まってしまう。歳を取ったせいかもしれない。
今や 何が流行るか分からない
流れるままに・・生きるしかない。