車の寿命は発達の歴史を考えてみれば、30年以上乗れるものから15年程度と見込めるものまである。現行販売モデルは15年程度とみて置くのが安全である。新しいものほどセンサーなどが多くコンピューターに制御・管理されている。これらのセンサーなどの寿命が 車を維持できるか否かに大きく影響する。

 例えばO2センサー 酸素濃度系であるが、これは可燃性ガス検知用のセンサーの発展型であり、白金ジルコニア系で平均的寿命は10年程度である。これが車にはエンジンの吸気側と排気側につけられており、理想的エンジンの燃焼を管理する。ドライバーの技術など関係のないところで動いている。従ってこれらの部品供給が受けられないと エンジン自体の性能が維持できないので、走れなくなる。警報ばかりが鳴って 道路脇で停車して茫然自失するドライバーも見えて来る。

 燃料の補給も空気量に応じて燃料インジェクションされ気筒ごとと言うほど管理されている。おじさんが若い頃のウエバーキャブのような 微妙なアクセルコントロールなどは必要なく、ベスト状態の混合気をエンジンに送り込む。

 現行販売モデルでコンピューター解析装置を使わないのは軽トラぐらいかなと思っている。最近のモデルに乗ってないので、軽トラでも現行は改修されているかもしれない。

 そのようなセンサーの付加が 省エネ・クリーンな排ガスと コントロールされたレシプロエンジンが生まれている。従って排ガス規制の緩い時代の車は長く乗れる可能性が高い。それでも部品の供給が受けられない場合は難しい。知人の40年以上前のブルーバードスリーエスという車両のエンジンルームを見たことがある。水冷のラジエーターはアルミ製角型のラジエーター新品に変更され、点火系も電子化ユニットに交換されていた。エンジンルームが広いので改造も可能であり、エンジンブロックも鋳鉄であるため寿命も長いようである。SUのツインキャブは昔のままであった。エアコンはアメリカから輸入した後付けクーラーとしている。近年の夏の暑さで・・クーラー(昔のエアコン)なしではだれ一人乗ってくれないとのことである。どれ程 小遣いを突っ込んだのだろうか? 独身だからやれることと思った。

結論

 車で長く乗れるようなモデルは排ガス規制が緩かった時代の車のみである。部品供給が寿命に大きく影響するので、おじさんが若い頃乗っていた電子部品を使ってない車両と思っている。

 しかしオープンカーなどに乗っていた経験からすると、モノコックボディーも多少補強していても経年で捻じれなどに弱くなる。おじさんの子供が屋根明けて オープンで山道のワイディングを走行し、エアコンのガスが抜けた経験がある。車体剛性は経年で下がっていくので、古い車での無理な運転は禁物である。なお そんな時も子供を叱ることはしなかった。秋の山で木漏れ日を浴びながら走ることは・・気持ち良いことと理解している。おじさんもして来たことなので・・叱ることが出来ないのは あたり前のことである。今度は屋根締めて走れと注意しただけである。

 おじさんも旧車に乗りたいと思うこともあるが・・緊急時のブレーキなどで思いっきり踏むだけでアンチスキッドしてくれる新しい車が楽であり 安全である。今さら車体剛性が低くピキーな足回りで走ることも、いかがなものかと思う。ゆったり走るのは良いが、子供・老人による飛び出しなど 交通環境などを考えれば良いとも思えない。本人の充足感 サティスファクションだけの問題である。

 最終判断は個人がすることが前提なので・・レストア・修理費に泣いても自己責任である。

 おじさんは 乗らない!

投稿者

おじさん

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