賃上げに待ち焦がれている方は多いと思う。昔から もしも給料が上がったなら・・・との質問と回答を多く見かけたことを思い出す。
現在 光熱費と言うかエネルギー価格の上昇に 家計が付いていくのがやっとのような印象で、飲食などすべてが引きずられて上がっていく。これの解消の為には賃上げしかないと思われる。だがどうすれば賃上げ出来るのかと考え出したら・・・不安に駆られてしまった。局所的に賃上げ出来るが、全体像への具体的方法・姿が浮かばないのである。
その為 特定の分野で賃上げあるは原材料費の値上がりで、引きずってもらうしかないように思えてくる。
おじさんは年金生活者なので物価の値上がりは困るので、政府が出してくる光熱費等での国の補助金は助かる。しかし現状の補助だけに留まれば、賃金上昇を妨げることも見えて来る。若くて現役として働いている方では、会社などが賃上げしなくても・・生活は大丈夫と会社はサボりかねない。
ここは政治が補助金と年金額を柔軟に変えていく、あるいは年金生活者だけに限るなど工夫が無ければ、若い方への賃上げの足を引っ張ってしまうような気がしている。
全ての会社が 横にらみで賃上げできるほど世の中は甘くない。しばし足を止め 考えたいテーマである。
生産システム
現在の工業生産には多くの「契約社員」「派遣社員」などが現場に溢れる。熟練工・熟練技術の排除を目指して 生産システムを構築してきた成果でもある。おじさんも過去に船舶建造現場での手間を掛けない あるいは現場作業の減少を目指したが、同じようなものである。こんな工夫により 現場で技能がそれなりの作業者でも、仕事が出来ると言うことである。
車などの組立では更に部品点数を増減して、より作業を単純化する。危険な場所、労働環境などの悪いところはロボットを導入する。期間工・季節工が単純作業で仕事が出来るまで簡素化している。その結果 コストの高い正社員・熟練工でなくてもこなせる仕事となる。
この状況になれば 正規も非正規も区別が無くなる。ごく単純な時間給労働になり、会社が真っ当な給料を支払うのは、労働の結果 生活できるか否かの給与が決める基準となる。
老後の年金と負担などを考えれば、正社員以外は厳しい。ここも大事なポイントである。
昔の様に一心に働いて技術の向上を果たしても、付加価値創造と言う点での評価を得ることは難しい。給料は あくまで生活給レベルまで落ち、生活を維持する状況となり推移する。
また環境についてもどうだろうかと思う。ヨーロッパ・日本などはパリ条約に従って二酸化炭素削減の掛け声のもと、自国で生産すればするほど二酸化炭素排出量は増える。そこで参加してない中国に部品を作らせたり半完成品あるいは完成品の組み立てまでして来た。表向きパリ条約を守り先進国・企業は体面を保った。
「原発稼働させないで 自然エネルギーの活用で乗り切れている」との話に冷や水を掛けるような気がするので、これ以上は書かないけれど・・・足元は見た方が良い。
現在はそんな構図・仕組みが崩れて行くことが見えて来た。日本社会全体のシステムが 賃上げしなくても生活できるように物価を押し下げる努力をして来たことが・・アダになりだしたと思う。
さあ・・あて 若いのはこれからどうするか 知恵を絞らなければならない。難しい問題と思います。
おじさんは 老後生活苦に喘ぐのが見えてきて・・どうぞこのままなんだけど・・若い方が生きやすい世界を考えると、黙って見ていようと思います。
本日は秋祭り・・こんなおじさんでも役目がありますので・・ここまでと言うことで