年金の記事を読むたびに、「しゃーないのと!ちゃう!」としか出てこない。「捕らぬ狸の皮算用」が過ぎると思う。
おじさんは自営業者であったが、歳とってのことを考え 事業拡大・事業収支に問題はあったが、無理して厚生年金事業所として事業をしてきた。それでも給料自体が多く取れないので・・厚生年金の受給は平均と言ったところである。現役の頃 高額な給料を取るか?引退後まで永らえる給料・年金を取るか?高額な国保掛け金を払うか?それなりの政府管掌保険を取るか?などの選択の結果である。
サラリーマン時代の同期と今年の春、嘱託からの引退ということもあり集まった。正直おじさんの勤めた会社の名前は、ほとんどの方が知っている。大手と言って問題ない会社だった。年金は3階建てであり、この3階立て状態が おじさん同期の定年前後に崩れた。
入社が大学進学時の浪人などで1年上あるいは大学院で2年上は終身年金として受け取り、学校を順調に卒業した者は 期間限定一時金受け取り方式となったようである。勤務した40年近くは同じであったが、最終の1年2年で大差がついたといえる。ところが運命の神様はいたずらで、昨年末1名が鬼籍となり、受給開始数年で残念なことになったことも知った。
おじさんと同じ年齢・学歴・職歴のものは、終身の形で年金を受領するそうである。勿論おじさんは中途退社なので 清算一時金受け取りで「年金三階建て」との縁は切れている。
おじさんの伝えたいことは 長い年月大半同じでも、ふとしたことで差が大きくなってしまうのが年金(人生もそうだが)と思う。従って「捕らぬ狸の皮算用」は60歳前後になってからしろ!と思っている。それまでに仮定する年金制度自体が変更されると思っている。
年金
年金はいくら貰えるかに多くの意見でているが、年金制度のことを理解しないで、色々考えることは避けた方が良い。若いうちはそんなことをあまり気にせず、自己の管理する老後資産を増やすことを考えた方が良い。法令が改正されればモロ影響を受ける。おじさんの世代は 団塊の世代に対応するため、基本的計算方法が変わったことで年金額に影響し減った。
基本として、第一は年金は掛けた期間での 平均年収が計算根拠となる。第二に「逆累進性」が厳しく、所得の伸びほど、年金受給額は上がらない。
また年金受給後の課税・介護保険料・健康保険そして地方税など甘くはない。サラリーマン同様の 8掛けプラスの手取りがあれば、万々歳と言ったところである。勿論所得税であるから級地制度の影響を受け、地方都市でも2級地では厚生年金支給は年額193万円が目安と言われるが、この額でも遠慮なく取られる。月額に直せばほぼ男性平均の16万円である。これから介護保険・健康保険・所得税など引かれるのだから手取りは月額13.5万円程度となる。
税金などは取りやすいところからは キッチリが当たり前である。手取りが生活費になるので、年寄りの多くが生活できないと声を上げることはすぐ理解できる。
こんな時代に「瞬間一生懸命やった」としてもゲインは大きく変わらない。常に考え、調べ、普段から実行したものだけが生き残ると心得て置くべきだが、運にも恵まれないと上手くいかないことも覚えておいた方が良い。
天地人
株などの金融商品は いつ掴みいつ売るかで大きな落差になる。人生も似たようなもので、どこで決断してどう生きたかという中で、金融商品以上に人・機会などとの出会いにより変わっていく。
例えば おじさんの脱サラした当時のように、CADなどのビジネスでのパソコン導入黎明期など、いろいろな要素が加わってくる。今振り返れば 決断が早く早々に切り替えたものから、周回遅れまで様々である。この個人の決断の問題が大きく響いているのを目撃しているが、多少周回遅れでもリカバリーしているところも多い。人生は瞬間ではなく、継続が決める要素も大きい。
「天地人」という言葉がおじさん好きである。人間不断の努力をしておけば、大きく間違うことはない。大きく成功することもあるだろうが、大きく失敗もしないという意味と取って頂きたい。天地人 いずれかの助けはあると思いながら過ごすことが精神衛生上良い。