おじさん ロシアは継戦能力が無くなっているんじゃないかと思う。在庫ストックで戦ってきたが、ここにきて交換部品などが無くなったのではないかと考えている。これ以上長引いても・・戦う兵器が無くなるだけである。

以前64式小銃でも書いたが、内部をコーティングしない小銃銃身の使用限界は約2万発と言われる。これが大砲であれば発射できる砲弾数は 桁違いで落ちていく。要は大砲も摩耗した砲身を変えなければ、継続して使用することは難しい。

戦場ではここぞとばかり連続で撃ってしまうので、砲身の温度管理も難しい。発射する火薬の発生熱そして砲弾と銃身の摩擦熱で、砲身自体が高温で熱変形して、極端に言えば 漫画に出てくる曲がった大砲となる。曲がった砲身で撃っても狙った位置には着弾しない。従って大砲は連続発射出来る砲弾数も制限しながら使用するのが常識である。

この砲身の製作は単純な鉄の削りだしでは製造することが出来ない。小銃程度なら削り出し・熱処理・浸炭などで充分であるが、大砲などでは事前に焼き嵌めなどで2重構造にして残留応力を掛けるなど工夫が必需である。陸上で最大口径の155mmなどでは単肉自緊(じきん)という、水圧により予め砲身内部に残留応力を与える製造方法などが使われている。更に砲尾には鎖栓のため更なる加工が必要となる。

砲身が重たくなれば移動を伴う運用が大変なので、極端な話 重量軽減など設計材料のギリギリを狙って設計・製作されている。見かけはただの鉄の棒であるが、実態は違う。

開戦から1年以上経つので、ソロソロダメなのが多く発生してると考えている。砲身交換メンテナンスが果たして出来ているのだろうか?もちろん戦車なども同様である。戦車ならば更にエンジンなどの載せ替えまで視野に入れないといけない。精密射撃しなくとも 戦術的に問題のないロシア砲兵あるいは戦術なのかもしれない。

また砲身で昔の戦艦のような40cmモノになれば、ヘタすれば5回も艦隊同士で砲撃戦をやれば、砲身交換が必要となると記録文を読んだことがある。何事も同じというか「好きになるのは簡単なのに・・それを続けるのは」と大黒摩季のラララが思い浮かぶ。常に継続する難しさを感じる。

負けを認めて退き際を決められない 大国意識満々の馬鹿なプーチン大統領と思っている。それにロシア国民も他国侵略への責任から目を閉じて、逃げるだけの国民である。基礎工業力を無視しては現代の総力戦は戦えない。

軍用機墜落

このところロシアでの戦闘機・ヘリコプター墜落などの報道も目立つ。これあたりも予備品の欠如そしてニコイチ整備など、部品を融通し合っての苦肉の策の結果と思う。半導体などの入手困難に伴う予備品のなさ故と思っている。

T60系統の戦車をリバイバルさせたが、照準装置・防弾装置なども過去同様の状態で鹵獲されたようである。改修もせず こんなものを使わせるようでは・・国民である兵士の命をどう思っているのか?そんな鉄の棺桶如きに自国の兵士を乗せる罪をプーチン大統領他は知るべきと思う。

T14 アルマータ 8km先の敵戦車を打ち抜けるという砲とあるが、敵のアウトレンジから攻撃出来ても命中しなければ意味はない。 この砲はT90に付けていたが・・T90戦車は破壊されている。T14が被弾に強い構造と宣伝されているが、対戦車ミサイルのトップアタックではなくダイレクトアタックでキャタピラー他を破壊されれば動けなくなる。完全に破壊しなくとも機動力を奪えば・・結果は同じとなる。

不沈艦大和も武蔵も沈んだ。世の中に無敵・絶対は一時的なことである。寄ってタカって1台壊して構造を調べれば・・後は同じである。兵器にロマンに満ちた希望など持つのが間違っている。

正面装備と言われる軍艦・戦車・戦闘機を揃えても、地道に戦う陸上の歩兵の持つ通信装備・防弾装備などまで揃えておかないと戦えない。パレードして正面装備を自慢しても、現在半導体の輸出制限を受けるロシア・中国の持つ軍備もいずれ陳腐化すると思っている。

ロシアはソロソロ限界つまり引き際であり、続ければ 日露戦争後の革命を想起せずにはいられない。

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おじさん

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