ネット記事を読んでいると「生成AIで原画マンの3割が解雇」との中国の記事が出ていた。

話題になったジェネレーティブAIについてである。ホワイトカラー約3億人分の仕事を奪うという米Goldman Sachsのリポートが一時期、話題になったが、中国では実際に、人間の仕事のAIへの置き換えが起きたようだ。

中国の若者の現状をリポートする「youth36kr」に掲載された記事で、ゲームの美術デザインを請け負う中国の企業で、AIペインティングツールの導入により、原画マンの3割が解雇されたなお残った人は給料が上がった。

記事でインタビューに答えているのは、この企業で特殊効果のディレクターをしている男性。彼は失職していないが、美術を10年以上学んできた身として「AIを受け入れることは難しい」と率直に語っている。彼のもとには美術を専攻する学生からの相談があるが、「原画のレベルが特別高くないなら、特殊効果やアクション、コーディングなど」への変更をすすめているとのことである。

それにしても中国はめっちゃ!チャレンジな国である。著作権無視のやったもの勝ちな国であり、逆に国内販売をするには先行した企業に材料成分などを出させる法令まである。特許の無料開放にも等しい。

日本では現状、ここまでのダイナミックな動きはないと思っている。中国と法律が異なり、労働者への配慮も篤い、そしてAIが出力したコンテンツに関する法的位置づけなどが整理し切れていないので、著作権などから、AIに慎重な企業は多いと思われる。

それでもグローバルな成長を考えるとき、AIを忘れては・・・無理である。何となく「明治維新」レベルの変化が起こるとは思っている。

人口減少

日本の江戸時代 家内制手工業・問屋制など多くの人間が関わり生活する構造を作っていた。伝統的に多くの人々が住むことができる農業生産力を持つ国土ゆえの姿であった。それでも江戸時代から明治と三千万人程度までである。このあたりを考えると自然農法での生産力で維持できる人口の制限が見えてくる。近代農法(農薬・化学肥料・農業機械)が無ければ生産力が上がらず、人口を養えないことも分かる。従って 自然に生きたいと望まれる方にとっては、日本の人口減少は良いことかもしれない。そして 人口が減少する局面をプラスとするかマイナスとするかは、AIの利用と日本人の価値判断により変化すると見込んでいる。

温帯モンスーン気候・照葉樹林に恵まれる国土であるので、先に書いたとおり土地の農業生産力が高い。江戸時代の年貢が五公五民とされるケースが多いが、祭礼という文化を考える日本の庶民・農民は比較的豊かであったと思われる。例えば山車(だし)は、日本で祭礼の際に引いたり担いだりする出し物の総称であるが、これがまた花や人形などで豪華な装飾が施されていることが多い。日本の総人口三千万人以下で維持されたことに気付くべきと思う。

同時に高齢人口減少時代を迎え、現在の人口推移トレンドのままで良いとも思う。見方を変えれば、AIの発展後は人口が多いことはデメリットになる可能性が高い。

話が飛んでしまいそうなので、元に戻すと・・・

アドビの調査によると、日本の消費者は、ジェネレーティブAIをポジティブにとらえているのに対して、マーケティング担当者は利用に慎重と言われる。そうはいっても世界の流れには逆らえない。

今後AIが進化し、法的な立ち位置も整理されていくにつれ、日本でも、既存の仕事がAIで置き換えられるケースは出てくる可能性がある。

先日 AIにより創作したとの 少しエッチな小説をネットで読んだ。違和感なく読んでしまえたので、これは・これはと思った。創作範囲が限定的であり、散文的でもよく 目的・考えが集約されたようなものでは良いかもしれない。AIで原案を作成し校正・修正すれば大丈夫なのかもしれない。ということは・・初音ミクが小説家となるのも近いかもしれない。

諸行無常 どちらに流れるか?

投稿者

おじさん

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