昨日は留守番電話ボタンを誰(多分 奥さん)が切ったのか?分からないが電話機が応答しないので電話を取った。同じ町内に住む方からであったが、ばあ様は いないか?とのことであった。近日の選挙その他どうでも良い電話が多いのと、電話に出ることは耳が遠いので控えていると告げた。そこに ばあ様が来て話を聞いていたのだが、ウザイ電話であると困るのでそのまま話を聞くと、親戚の叔母の電話番号を教えてと来た。プライバシーもありますのでお答えしかねますと返事した。相手は ばあ様はいないか?とくどかったが電話を切った。
その夜 叔母からばあ様に電話があって、○○さんから電話があった旨伝えたとのこと・・叔母が関係する事情を聴いたとのことを朝又聞きした。
どうも電話を掛けて来た近所に、叔母の同級生が住んでいる。現在 御主人も亡くなり、独居状態で痴呆が出て来ているとのことであった。子供は定期的に見守りに来るらしいが、・・始終「家の中のものが無くなった!近所の○○さんが盗った!」など大声で話すそうである。そんな時 友人である叔母が行くと落ち着くらしい。ばあ様が理由を聞く必要もないだろうに・・婆さん同士の会話センスなどが分からない?
それにしても今回の電話 ○○さんは事情を知らない第三者であるおじさん家(ち)に電話をして来て・・通常は 独居してボケだした方の子供に電話して事情を話し、聞けば良いものを! 分からなければ 子供が母親からおじさんの叔母の電話番号を聞いて、伝えて貰うのが通例と思う。そうなっても 相手の身内以外の叔母が力を貸す・応じるのもおかしな話に向かう可能性もあり・・電話を受けた直後 ばあ様にも叔母に話さない方が良いと伝えていたが、ばあ様も理解していない。まあ ばあ様達の考え方・理屈が分からない。
なお 電話が叔母から掛かって来たと言っていたが、ばあ様は耳が遠いので良く電話とるのに失敗する。そのため ばあ様が叔母に電話したと思うが・・そんなことは当然突っ込まなかった。
痴呆の男女格差
先日も「どう死ぬ」ちらりと書いたが、痴ほうの影響は大きい。多くの場合ご主人が先に他界して 奥さんが残される。
どちらか一方が亡くなった場合、子供などの見守りがない場合はご主人が残った方が良い様である。おじさんの従姉は早世したが、主人の年金が多いこともあったようで、子供と別居してケアハウス暮らしをしている。多少ボケたらしいが、トラブルは聞かない。今回もそうであるが、女性の高齢者がボケた場合のトラブル話はよく聞く。やはり経済的に女性の独居となればケアハウス入居は難しいと思われる。
おばさんたちの会話を聞いていると「やっぱり 娘! 面倒見てくれて!」との内容がしばしば出て来る。おじさんなどは夫婦のどちらが残されるか?そしてボケるか否か?によって事態が変わると思っている。まあ おばさん同士が会話する状態では お互いまだボケていないので・・途中正解なだけである。もちろんおじさんも おばさん達の会話を否定しない。
そんな訳で、おじさん最近は炊事などもそれなりに頑張って、奥さんが先に逝っても(ボケても)大丈夫なように生活する努力はしだした。世間を少し見渡せば。女性が残された場合の方がトラブルの深刻さがある。
これからの女性の生き方は 現役の頃は旦那に負けぬようにお金を稼ぎ、厚生年金などの期間を十分とってそれなりの年金を受け取れるようにすべきと思う。しかし 悲しいかな女性の給料が低く抑えられ、年金も少ないのが現状でもある。
またおじさんの奥さんもそうであるが、最終的な点で責任を取らないニアンス・スタンスで暮らしている。その場限りのような ポリシー不足のような無責任さは致し方ないのかもしれない。
長生きな時代となり、多少の財産を持っていても人生終盤で長生きが恐怖になる。特に女性の場合は年金額が少ないことが大きく影響する。夫が定年を迎え仕事を卒業しても、主婦が家事などから解放されることはないと決めつけてしまう女性の頭の固さを思う。正直 おじさんの奥さんも似たようなものであり、未だに気付いてないようである。
子供への手が掛からなくなった頃から、老後生活を見据えて考えを変えるべきことに気付かなかった結果と思う。おじさん夫婦同様 気付いても対応しようとしても 教育費などでとん挫すると同時に日々の生活に追われて・・大抵ダメなことが分かる。
最後に・・・
「お前百までわしゃ九十九まで 共に白髪のはえるまで(おまえひゃくまでわしゃくじゅくまで ともにしらがのはえるまで)」と世阿弥の能(謡曲)高砂の尉(じょう)と姥(うば)のような偕老(かいろう)の願いをこめて歌われました。
敬称・敬語の発展から言えば「お前」は 「おん前」からですので 尉(じょう)主人のことですから これは奥さん姥(うば)の言葉となります。そんなに考えると 歴史上は男性が残されることが良いとされていたのかも知れません。まあ おじさんの強引な解釈ですが・・。