朝からパッとしない天候だが、業者並びに同級生が 本日を返還日と指定して 墓地委員会事務局に申し入れて来たので立ち合う。基本 会長他と2人で立ち会うのだが、会長が遅れて おじさん一人で立ち会いをして墓石撤去し始めた。機械と言うか専用の機械があるので 効率よく運び出される。墓地の細い道もなんのその、あっという間に墓石は無くなった。なお 「お性根抜き」と言われる仏事 つまり僧侶の読経は前週に済ませたそうである。
埋葬されているのは 軍人として亡くなった叔父さんとのことで、最初から遺骨はないと話していたが・・遺髪が出土して来た。他は戦死と言うことで 位牌(神式)なども出土した。位牌はバラバラに腐っていたが、遺髪は 紙に包まれた状態であった。遺髪は骨壺に 位牌はお焚き上げの予定と聞く。
会長も遺髪が出て来たのは初めてらしく、石屋さんに髪は残り易いのか?と聞くと、江戸時代以前の土葬墓でも、骨と髪が出て来たこともあると話していた。結論として比較的髪は残り易いようである。時代劇などで 遺髪を大事に扱うのは当時は土葬が多かったので、経験上 人々が残り易い遺髪を大切にしたんじゃないかと思う。火葬の時代の現代とはいささか違う感性があったことが想像出来た。
隣では お地蔵さんの子供の墓も同時に掘りだす。生後2月ほどだったと聞いていると同級生が答える。話によれば 同級生の兄とのことである。ツボが出ていたが蓋は割れ 内部には土が入っていた。ひっくり返す様に中の土を出すと底の方に黒変した6個ほどの欠片が出て来たようである。洗ってみましょうか?と石屋さんが問い掛ける。石屋さんが洗ってみて 骨ならば骨壺を用意して渡すと伝えると、同級生がお願いしますと答えていた。この後は 檀家である寺の納骨堂に収めるとの話である。
大体の実作業が終了し、渡された返還届に押印が無いので会長より「基本は署名でも良いとしているが、一族を代表して 作成したとのことで押印してほしい」と伝えた。なお 押印後の書類はおじさんの郵便受けに入れてくださいと・・会長権限の様に・・ナチュラルにおじさんに押し付けてくる。
最終的に石屋さんの埋め戻しを確認して、管理地の杭を設置した後 解散となった。その際 おじさんは立ち合い料の領収と領収書を発行する。その後は預かったお金を事務局担当に渡し、申請書類は会長の押印を求めたことを説明し、仮りに戻しした書類の写真を確認して貰った。
以上で 本日の立ち合いは完了。 昼からも予定があるのだが・・
ボランティアも疲れる