日本でのコメの値段は 兼業農家の持ち出しによって支えら得てると・・最初から宣言して・・かまして置く。おじさんの家にも田んぼがあるので、若い頃は心臓の悪い父に代わり トラクターに乗り耕し・代(しろ)を掻き、乗用ではない田植え機を田んぼの中で押して 米作りをしていた。秋にはコンバインで刈り取り、自宅で乾燥そして籾摺り(もみすり)で玄米にして、親戚などに新米として届けるが、ほぼ収穫の四分の三以上は出荷していた。

 更に前は・・小学生の頃には農繁期の休みがあり、当然のことながら家で手伝いをさせられました。近所の牛のいる農家に頼んで、田を起こしそして代かきをして貰う。牛は 小学校の上級生の頃にはいなくなり、ディーゼル1気筒のエンジンが乗った耕運機が登場する。跳ね飛ぶ泥で 顔まで泥だらけになりながら代かきをしていた 親戚のおじさんの顔を思い出す。田植えでも「定規」と呼ばれた規則的に苗を植え付ける場所が分かる木製の枠を置き、人力で田植えをした。持ち論その苗も苗代(なわしろ)も一本一本手で抜いて、藁でひとまとめにしたものである。光景は TV番組 鉄腕ダッシュなどで見る昔の稲作である。

 その頃は専業農家が 同級生で見れば100人中2人までいた。今では専業農家は1軒だけであり、同級生の一人が定年後 年金と野菜・種苗生産で暮らしをしているだけである。

 先日の備蓄米の入札 農協系がほとんど落札した様で、価格は一俵2万円台 精米流通コストを考えれば 消費者価格は 今の流通価格から気持ち下がる程度と見込んでいる。落札したのが生産者側の農協系であり、彼らが流通をコントロール出来るので仕方がないことだが、今まで政府が消費者の言う事を聞いて・・国際価格と言う錦の御旗を振りかざして農家の赤字経営を押し付けてきた跳ね返りが大きい・・安心で美味しい米を手に入れる際 不利益を受忍して来た生産者に無理矢理 低価格を求める消費者・・いずれも正義であると思っている。消費者側の販売者も ウルグアイラウンドで決めたミニマムアクセス内で輸入出来る。さすれば価格はもう少し下がると思われるが・・来年からの農協系からの供給を考えれば・・それなりの覚悟がいる。関税はアメリカの報道官の700%ではなく 半分の350%ほどだったはずなので 国内相場が高値ならギリギリ利益があると思います。

 多数決なら消費者に分(ぶ)があるが、農家が 赤字になるので自家消費しか作らない選択も出来る。無理をお互いが調整するべき時代が来た。温暖化とそれに伴う天候不順による農作物生産の安定問題と考え、生産者と消費者が理解し合う時代と思っている。ニュースなどに出てくる自称主婦のおばちゃん消費者 そんなに米くってないだろうに・・未だに「育ち盛りの子供がいて・・」と20年前の米を沢山食っていた時代のような話を繰り返す。米消費の統計を見れば・・嘘つくなとまで思ってしまう。

お互いが 将来どうしたいかの話しである。

 蛇足ですが 副会長の気懸りだった総会・・シャンシャンと何のクレームも無く 終了いたしました。悩むところ・心配するところが違うだろうに・・と思っておりました。おじさんの予想が 当たりました。

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おじさん

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