キャベツ1個が1000円を超えた値上がりとのニュース これから幾分緩和されるかもしれないが、高値は続くと読んでいる。雨が降らないので・・キャベツ自体が成長不足である。少し前に知人のイチゴ農家の苦行の夏の苗作り作業を聞いて・・少し書いたが、同様の現象が起きていると思っている。おじさんも昨年の夏は酷暑の中の作業が辛く 作物の生育も一筋縄ではいかず、サボって家庭菜園を草だらけにした。おじさんの短期耕作放棄は個人のみに及ぶだけだが、一般の農家ではそうはならない。知人のイチゴ農家も同様で 産地としての責任感を持っている。

 キャベツなどの高騰は 多くの農家で酷暑のため 苗の育苗管理などが難しく、10月の高値は夏の一時期 農家が管理をしきれなかったことが主原因と思っている。そしてそこを乗り切っても 10・11月の猛暑で結球すべき時期に、高温のため結球しない状況になったと思っている。先日 スーパーで切ったキャベツの中側が黄色く緩んだ春キャベツのような状態を見た。野菜高騰 農家は努力したが・・12月中旬以降は少雨により結果も出ない・・農家は対策するのに疲れていると思っている。

 昔からキャベツが高くなると もやしが売れると言われる。ここは 野菜炒め・焼きそばなど もやし多めに入れて我慢するしかないようである。更に産地ではハクサイ・キャベツが雪に埋もれたとの報道・・雪解け後の保管管理出来ず・・益々心配になってくる。

おじさん家の キャベツ・・結球始めましたが・・ 01/06

 なお キャベツなどの指定野菜は市場での産地を指定されるので、おじさん達の田舎では1000円にはならない。しかし 関西の産地から関東の市場には送れない。そんな訳で政府・農水省などが緊急命令を出さない限り 調整が効かないので、急な価格変更はない。

 流通には面白いことが多い。例えば 年寄りが年金片手に家庭菜園の延長のように産直市などに出せば、値付けもいい加減に 売れる値段を付けて売り切れば・・プロ農家に負担を押し付ける。厚生年金受給農家が我儘気ままにやられては・・専業農家の収入を圧縮し 迷惑となる。むかし流通業界で起きた流れと逆で、アマがプロを駆逐する構造になる。その結果は生産力の維持に不安が残る農業となる。

 農水省は圃場整備などで 用水と土地の区画整備をするが、一般農家にとっては作業が楽になるわけでもなく負担金・農地以外への流用制限などが厳しくなるだけである。喜んでいるのは地域の土建業者ぐらいである。そして小規模の農家で農業にたずさわる多くの人間の年齢が、70歳を超える年齢となっている。トラクターが壊れれば営農は放棄となる可能性が高い。多くは元サラリーマンであり、年金も受けながらとなれば、酷暑・残暑の中 サボりたくもなる。少し前に ブロッコリーを頂いたサラリーマン退職農家にしても ニンジンなどの野菜を植えても片手も稼げない。手間を考えれば・・外国人労働者を雇って大規模にやっている農家に委託して 先祖代々の土地を守るだけで良いと割り切りたいとの意見を伺う。

 米不足などを考えても 日本の政治・官僚組織などが前例をそのままにして、過ごして来た風景が見えている。高齢・少子化の時代に 従前通りとすれば 生産力が落ちていくのは必定である。以前2040年頃から出生数が70万人を切るだろうと言われていたが、昨年末のニュースで 今年2024年で切ったと報道されていた。

 コロナでアメリカは通貨を増やし金融をずぶずぶにして国民に金を供給して生活を支えた。その時 日本はインフレを恐れて金融をジャバジャバにせず一部の政府保証融資で済ませた。予防注射をしたが 他は大したこともせず 公衆衛生で乗り切ってしまった。通貨バランスが崩れた後 余った金が市場に溢れ投機家から円売り圧力を浴びる。一方日本国民からはNISAなどでアメリカなどに金が流れ、為替差で投資額は圧縮される。これじゃ日本国民は いじめにあっているようなものである。

 「103万円の壁」を123万円まで引き上げるとする自公案に基づくと。所得税で0・5兆~0・6兆円程度の減収を見込んでいる。中小企業向け優遇税制の拡充といった減収項目があり、所得が10億円超の中小企業に適用される法人税の軽減税率の引き上げなどの増収項目もあるが、全体では減収が上回り、税収の押し下げ要因となるのだが、それでも25年度の税収は、78・4兆円で過去最高になる見通しである。政府は、好調な企業業績などを背景に、所得税や法人税、消費税を中心に伸びるとみている。この中では 国民は徴税と投資での為替リスクまで背負わされて・・損な役回りの中で2025年を過ごすことになる。財務省と政府はリスクを取らないと思われる安全な立場・場所にいる。178万円への国民民主との協議は2025年も継続するとは聞いているが・・歯痒い。

 こんな政治・国家財政運営をしてるようでは 参院選も与党は惨敗するだろうと思う。取り易い所から税金を搾り取り・・無駄な金を前例踏襲とばかり突っ込み続け 既得権を守る。突っ込むべきところ 税金を取るべきところはあるだろうに・・長期のビジョン・コスパに合わぬことを続ける。付き合っている国民は皆疲れている。官僚組織も老後の天下り先に補助金を出して私権強化 硬直化していく。

 明治からの近代化時代に 江戸時代の「家」から「学歴」と「資格」に登用人材の基準を変えたが・・そろそろ それもダメになっているようである。さてどうする?

 AI時代を迎え 日本の将来の人口減は考えればメリットになる。労働力が要らなくなるのだから 当たり前である。普通 そんな時代となっての望みは、自身が要らない人にならないことだけである。そして年金破綻などの意見にある「人口減を悲観的に見るような大局観」を考え直すべき時代である。そんなことを思うので おじさんは働ける限るは働く、そんな気持ちが皆にあればなんとかなると思っている。問題は 仕事でも所得でも税金でも 平等な分配・受任にある。そうなれるように ソロソロ優秀な方には頑張って考えて頂きたいと思う。それに後20年も経てば おじさんもこの世にあるかは未知数であり、おじさん以上の団塊の世代の方々はぐっと減って、年金などの費用も減る。一方的にダメなことばかりではないと思っている。

 何時まで 現場を見ないのか?

  改革しないのか?

投稿者

おじさん

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