中国人の若い方が公務員になりたいと頑張っているとのネット記事で、公務員になることを「鉄碗を得る」との表現があった。日本人だと競馬などの時に使う「鉄板」と同じだろうとすぐ理解できた。父から 戦前の中国人苦力(クーリー)は茶碗と岩塩を持ってどこにでも行くと聞いていた。時代は変わっても 実に逞しい人達であり、今も伝統は変わらないとも感じた。しかし おじさんの歳でも 鉄腕アトムの「鉄腕」になじみがあり・・響きが良いので、漢字を変えて使ってみたい気にはなっている。
日本も同じようなものと思っているのだが、中国のメーカーの乱立は日本以上に激しい。大体のことで輸出で相手国のシェアを取り 相手国同業者を潰し終わると、国内での競争を始める。太陽電池パネルの生産の経緯を見いていると分かる。資本主義の典型的モデルの構図と似ている。結果はメーカーが過当競争となり製品の低価格化 そして失業・低賃金化・倒産などが発生する。しかし国はそれらの競争を放置していても、海外に向かっている間は国内に金が流れ込み豊かになり、国内競争があっても損はない。まさにマルクスの資本論の世界が繰り広げられる。その犠牲は中国の若者に及んで来ていると思う。そんなワンパターン思考なのか? 経済立て直しでも 外貨稼ぎしか頭にない中国共産党である。
日本のコンビニでローソン・セブン・ファミマがある交差点などで競合した場面を考える。その商圏に住む人が増加していれば各コンビニは利益が増えていく。ところが人口が頭打ちになり、消費する食料・消耗品なども消費する量は変わらないので頭打ちになる。そんなになっても本部の利益が減るわけでもない。中国も日本も人口増加が頭打ちになり 消費してくれる量自体が伸びないので、成長しきれなくなっていると思っている。パイの大きさが大きくならないところで競争すれば低価格、そして生産する労働者の低賃金化などを招くだけである。
おじさんの暮らしを眺めていると 子供の頃は三種の神器(洗濯機・白黒テレビ・冷蔵庫)、次は3C(車・クーラー・カラーテレビ)と変化していった。今では 液晶テレビは 昔高額購入した42インチを筆頭に3台・冷蔵庫は適当な大きさの2台 そして冷凍庫1台。車も軽トラから始まり3台、古いが不便は感じない。新たに購入することなど考えることもない。またスマホもメールと電話そして写真用途なので高級化・最新化しようとも思わない。要は不自由のない暮らしと感じられる最低限は守られている。そんな訳で おじさんは現在 これと言って購入したいものはない。そんな年寄りをかわきりに 多くの方が同様と感じていると思う。豊かになった時代には 物品を欲しがるような変化は乏しく、変化も乏しい。GDP伸ばすには 物欲が強い若者がいないと伸びていかない。年寄りが多くてはGDPの伸びなどは それなりである。
日本の成長のためには 人口を増やすか?画期的製品を作り外貨を稼ぐことしか 方法は思い浮かばない。現在は若い方にお金が回っていないことが最大の問題と考えている。過激な強盗事件が闇バイトで行われているのを見ると、若い世代に金が流れていないから 犯罪を誘発していると思える。申し添えますが 老人も豊かではありませんが、おじさんでも 何とか命を繋ぐレベルには年金を頂いていると思っています。
価値観も変わり おじさんの若い頃は、女房子供養ってナンボなどと言われたが・・・今じゃ冗談でしょと思う・・しかし奥さんと話していると 未だにそれが抜けていないと感じる。人により差はあるが 改めないといけない考えである。「お金がすべて」とは思いませんが、どんなにきれいごとを並べたところで、結婚を維持するのに お金がなければ運営できません。どうしても子供が0歳の時には、実家暮らしでもなければ 一時期は父ちゃんだけで頑張ることが必要になります。
言葉では簡単ですが、若い時代には何が何でも豊かさを求めてチャレンジするべきかと思います。正直 一定以上の貯金があるから、金を稼ぐ目的・目途があるので 奥さん子供を養える。結婚もして子供を育てることも考えることが出来る。そこから始まると思っています。
先ずは 人口対策は若者から所得を上げてやるのが先決と思います。そして 子育てに伴う教育費などの負担軽減が良いと思う。そうすれば 結婚出来る若いカップルが多くなり、子供も増えると思います。しかし 若者も 奨学金返済!購入車両のローン!で月々と考えれば・・全てに贅沢してはそうも言えません。若い方もメリハリのあるお金の使い方は求められます。賃金が上がっても そのあたりの自己管理が難しいとも思います。