今回の103万円の壁騒動を見ていると、厚生労働省は社会保険での106万円の壁を出してきて、問題を複雑化すると言うか 変数を増やして問題化帰結を妨害する。数学で変数を増やして問題が複雑化するのと同じである。官僚が一致団結してお互いを庇うように連動する。個別に聞けば・・以前から検討中であったと答えることで逆らう。それなら103万円の検討がが終わってから106万円との線を考えれば済むことである。
数日前のニュース番組で 11月13日現在 玉木氏はまだどれほどの税収不足が発生するかと具体的金額は聞いてないそうである。自民党とマスコミなどからは7兆円近い数字が流布される。「おかしいんじゃないの」かとしか思えない。そして同日には仙台市長は300億円税収が足りなくなると発表する。全国知事会も同様の趣旨で「少なくとも、私が総理の立場なら首を縦に振らない」とコメントを出す。
ルールを変えようとか?基準数字を変える交渉を行うなら 元になる実績などのデータを開示して行うべきが最初である。一方は元になる実績などのデータなど入手しようがないからである。アイデアはあっても実行可能か否かはその中で分かってくる。協議の経過・結果が公表されるまであまり周囲の言う事ではない。国民からすれば負担が減る話であるから、経過を見つめ結論のまとめとその経過公表を求めるだけである。話し合いも始まらない時点から マスコミ・地方公共団体とその首長があれこれ言う事ではない。
大事なことは 実際のデータから計算根拠を示して確認し合うことが原則であり、情報が当事者間で開示されていないのに 訳も分からぬ意見を述べるべきではない。逆に仙台市が意見を出したのでコメントすれば、仙台は日本を圧縮した地方公共団体規模と考えられる。仙台市の人口は約110万人 市の管轄は東北奥羽山脈近くから海岸まで広がる。従って日本全体の縮図のような街である。日本の人口は12400万人と考えれば 300億円×12400万人÷110万人=33820億円(3兆4000億円)となる。国税が61.4%、地方税が38.6%の比率であるから全体規模は33820億円÷0.386=87620億円(8兆7620億円)。政府の言う6~7兆から外れる。おじさんの数字の出し方も強引であると思うが、末端から数字を積算していくと、大きく変わるのが通例である。政府などの言い出した地方税が不足するのであれば、日本全体では7兆×0.386=2兆7000億円であり、地方交付金等で補填すれば良い話である。末端の組織であれこれ言うことは話を見えなくする。
ここは 政府と国民民主の間でつまびらかに公表しながら数字を決めて来るのを待てば良い。「何を削って、どこから財源を生み出すのか。借金以外にこういう方法で生み出すんだと、絵空事ごとではなく、現実に足がついた具体的な方策を示して話し合ってほしい」と言うのが国民の希望と思う。これにしても震災復興で毎年7兆円以上の積み残しで国の会計が回っていることを考えれば・・袖を触れないと言い出すのは至難のことと思う。普段 余計に復興特別所得税などで余裕があるとしか考えられない。一人一人は小さくても国全体では大きなお金になるものと思う。
先日 厚生労働省の106万円を書いたが、数学でも変数が殖えれば関数式を解くのは困難さが増す。キッチリ順序を決めて話し合うことが、話を正しく進めることになる。外野はごちゃごちゃ言わないのが良いと思う。
約30年間の不作為を元に話し合うのだから、最終的には国会にて他の野党を含めて確認すべきである。そして最後に 「ファーストペンギン」おじさんは船舶設計で色々体験したことがあるのだが、最初に飛び込む際 生じる本人の不安と勇気・・これを分からないものは黙っていろと思う。北海道の猟友会が熊退治に協力しないと申し出たように、クマに対峙しながら状況を考えながら引き金を引くことを 公安委員会・裁判官など 安全な場所から眺めながらどうこう言う精神が おじさんには分からない。
アホはハウス・・口悪い?