中国がバブル崩壊に対して 不動産での抜本的対策を取れないので、ズルズル流れている。どうやっても9700兆円と呼ばれる負債額に対策しても、毎年解消できるのは200兆円程度まであり、単純計算すれば50年弱。単純に不動産を対策せずに戻ることはない。雪だるまを転がす様に一生懸命やっても 今世紀半ば以降でなければ終わらない。中国社会での高齢化・人口減もあるので更に長くなるとしか思えない。
そんな環境でもEVに補助金を出して BYDなどのメーカーに作らせ、海外に輸出しようと頑張っている。以前にも書いたが リチウム電池の電極でのコバルト使用量と可採資源量から、全世界のEV台数と埋蔵量の関係に?が付く。中国自体がリチウム生産で南米を押さえ、コバルト生産でコンゴなどで独占的な行動をとっていた。ところが最近リチウム生産では過剰となり 価格が暴落した。そんな訳でバッテリーメーカーの体力も怪しくなってきた。
基本的にマンガン電池1.5V/セルなどより リチウム電池が高い電圧と言っても4V以下/セルであり、これをインバーターをかませて昇圧使用するので効率は悪い。そして バッテリーの発展途上とリサイクル技術未熟の中での見切り大量生産なので・・ブレークスルーの有無など まだ先の予想は付かない。
現状でもバッテリー劣化と火災が多く発表されているので、これに国が威信をかけて振興している馬鹿馬鹿しさを思う。おじさん個人は 今は安全で高電圧のバッテリーが開発されるのを待つべき時代と思っている。
EUも中国も 車におけるEV化と言うパラダイムシフトをやって・・見込みが違ったので痛いところである。自動車産業としてはトヨタがしたように全方位が正しい選択であったと思うが、経営的には国の政策に追従するのがメーカーとしては当然である。だが EUの見込み違いも甚だしく、EU内のメーカーにとっては痛い敗着となった。中国は国を挙げてやってしまったので 引っ込みがつかないのだろうと思ってる。また国家体制から言って 間違いでしたと方向も変えられないのであろう。このままEVに突っ込むしかない。
中国の「盗人に追い銭」状況は続き、
行くところまで行くしかないと思う。
巻き添えで・・国民は貧乏当たり前となる。