昨日ニュース番組を見ていると、観光で入国した外国人に焼肉・ステーキなどよりしゃぶしゃぶが人気と伝えている。画面には さしの入った部位から只の豚ロースまで肉の種類は様々である。しかし外人から見れば、塊を焼いて食べるのが普通なのに、スライサーで極薄く切った肉を出汁でしゃぶしゃぶ 油を落として食べることは珍しい。また食べている部位がスジ(煮込み)・バラ(牛丼)・ハラミ・ホルモン・タン(焼肉)などアメリカなどでは利用されていなかった部分の食べ方・楽しみ方を教えてしまったようにも思う。
最近は寿司・おにぎり・卵サンド・とんかつなど 日本で生まれ洗練されたもの 或いは日本人の手を経て改良された料理が注目されて消費されている。おじさんこんな状況を見ているとあまり外国人に教えない方が良いという風に変わって来た。例えばマグロ。アメリカなどでは ツナ缶として消費されていたものが・・寿司という魚の生食から旨さが認識され、世界中で消費されるようになって・・漁獲規制が始まり・・今やクロマグロの大トロはとんでもない値段になってしまった。
卵にしても日本人が卵かけご飯で生食するため、サルモネラ菌をほとんど持たない鶏に改良して、おまけに流通段階で卵表面を消毒して供給する体制である。豚肉にしても子豚を出産させるところから帝王切開で子豚を取り出し、滅菌状態で豚を育てて 豚肉を生で柔らかく食べられるレベルにする。最近では低温長時間加熱などで更に安全を図る 日本人の変態ぶりというか?こだわりが極まるところまで来ている。
先日からの米騒動 おみやで日本の米 つまり先祖代々改良してきた もっちり食感の短粒温帯ジャポニカの旨さを広めてしまった。そして米不足で大騒ぎしたのだから・・そろそろ考えないといけない。
孫が大好きなイチゴも 戦前日本人移民が 日本で改良されたものをカルフォルニアに持ち込んだ。現在はその品種がさらに改良され今も栽培されている。その為 ハワイなどで食べるイチゴの多くはカリフォルニアからの元日本ものである。韓国のイチゴも日本から無断で持ち出されたり、開発者の了承を得た農家から 開発者に無断で違法に広がった。現在の韓国独自とするイチゴも日本産品種のかけ合わせである。
このまま日本人のこだわりを横取り・利用されてはかなわない。ソロソロ線を引くべきところをキッチリする必要がある。日本食の国際化・おもてなしも ほどほどにと思っている。異常気象などで 将来食料が不足する場合など想定すれば お互いの食べる食品の種類が分かれていた方がお互いに良いと考えている。