先週バイト先で フェアレディーの初期型S30型を見かけたのだが・・あまりの情けない姿に泣けてきた。エンジン音を聞いて2LのL型6気筒らしく、初期状態はSUキャブであったが・・ ウエーバーのツインキャブに変えられているらしく音が違うというか五月蠅。ツインカムもあったかは覚えていないというか?・・そこまでは覚えていない。

 ミッションはオートマでは無いらしく、給油後再スタートするとすぐエンストを起こした。アイドリングというかエンジンスタートさせた後 キャブレターの燃料レベルなどを安定化させる時間を取った後 車をスタートさせるのが基本作法であるが・・・現在の車同様に取り扱っている。少し車が可哀想に思った。

 ガソリンスタンドから出ていく光景を見ながら・・旧車の作法知らずには向いていない!と嫌味を言いたくなった。それに昔は有鉛ハイオクであったが、今では無鉛のハイオクなので エンジンの取り扱いには特に注意を要する。こんな連中がエンジンに火を入れるなどとほざく若造なんだと改めて思った。

 旧車のご機嫌を取りながら乗るのは楽しいのだが、おじさんが30歳頃までのモデルは結構気難しいのが多かった。ウェーバーキャブなどはアクセルワーク一つでエンジンが被って走るどころではなくなった。現在の燃料噴射とはまるっきり異なり、ドライビング技術を求めて来る。高性能だが じゃじゃ馬を操って遊ぶ感覚が要求された。タコなどメーターだけじゃない エンジンの音が分からないとドジるぞ!というものまであった。現在の車はタペットを自動調整してくれるのだが、昔の車はそんなことはない。タペット音を鳴らしながら走るの? と呆れられたが・・温間冷間調整など・・今では自動でアジャストするので何もない。

 パワステのない重いステアリングに 体力を要することを楽しむなども面倒である。1週間前に安いリッターカーのレンタカーを三日ほど旅行で運転したのだが・・普段乗っている車と排気量と感覚が違い・・幾らかかったるい。ライトの自動点灯・バック時の三次元モニター表示・・まあ新しいものほど自動化され快適である。しかしエンジンはやっぱりリッターエンジンで加速などは物足りない。新しい車の運転の楽さに驚くと同時に、ライトの自動点灯とナビの昼夜切り替えが普段のタイミングと違うので、トンネル出口などではナビ画面が見にくかった。旅行から帰ってきて 空港で自分の車が素直に乗り吹き上がるなどの感覚差に驚いた。人間スグ順応するものであると改めて感じた。

 今もたまにはマニュアルの軽トラを乗っているので、クラッチとアクセルワークに問題はないが・・旧車に乗る気はないし、基本面倒である。

 最後に 古い車に乗るなら メカに強く不便さを楽しむ心が大事であるとお伝えしておく。

投稿者

おじさん

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