おじさんの老後資金は 65歳スタートから想定外といっても良い。幸い何とかやりくりしながら、障害物レースのような人生を頑張っている。この原因は 子供の進学と造船業における中国の急成長などであったと分かっているが・・あまり後悔はしていない。
幸運というのか?不幸というのか?3人の子供は全員 大学・大学院に進んで勉強したので・・高卒に比べればトータル15年分ほどは教育扶養期間が長くなった。大学生一人は授業料・生活費等を合わせれば、新卒の社員ほどの費用が掛かる。そして 就職後は家にお金を入れることなく 就職し家を出て・・好きな人が出来たので結婚すると言って 各々好きに生きている。おじさんも 結婚もせず のらくらとしているのもどうかと思うので それでよいと割り切っている。なお 各々無事に孫も生まれ嬉しいと思っている。
基本的に 子供をアテにすることは・・良くないことと思っているので・・頭の片隅にもない。しかし アテにしているのはおじさんが亡くなった後 一人になった奥さんのことについてである。現在も 年金だけでは暮らせないので、おじさんは週10時間ほどのバイトをしている。これで日々の生活で何とかやりくりできている。当然 賄えているのは 奥さんの頑張りにも支えられているとは感謝している。
船舶設計あるいは不動産の仕事は 年齢からしない方が良いと思っている。ポカミス・カスハラなどは手痛いと思い、他人にも迷惑をかける可能性が大きいので、手を出さないことに決めて守っている。設計の仕事を畳む前には 3年ほどパートさんに手伝ってもらい仕事して、年金も合算して老後資金を貯めて・・2年目からは外注さんに仕事の肩代わりをお願いして、辞めたいと思っていた。しかし 中国造船業の躍進スピードに予定は崩れた。
ばあ様の見守りもあるので、造船所に数年雇って頂けるとの話は お断りした。なお ばあ様は自分が見守られているとの意識は無い様で・・それでよいと思っている。
仕事についても 子供に継がせる気がなかった。子供を仕事を頂いていた会社に拝み倒して就職させて頂く、あるいは目ぼしい社員を婿にするなど、この後も付いていきます・・ご奉公しますと言うようなことを考えるようでは・・子供の人生に枠を入れることだと思っていた。今もこの判断で間違いはなかったと思っている。
老後資金は何時から貯め出しても良いが、子供の学費など費用が掛かる時期には無理である。おじさんに当てはめれば、50歳前後から60歳前半は無理であった。その前は住宅ローンがあったので・・一心不乱に繰り上げ返済していた。世の人々も大体同じであり、サラリーマンなら55歳前後から役職定年で一気に収入が下がるなどする。ファイナンシャルプランナーは他人事なので金額は少しでも良く 早く始めることだというが、そんなにスケジュールは甘くはない。おじさんは理想には程遠いが・・なんとなく 無事に過ごしている。
基本は やりたいことをやって、後悔することなく人生を送ることが大事である。
だが簡単なことではない。