分岐点と呼ぶのが正しいのか 臨界点、閾値(しきいち)と呼ぶべきものだが、自然界・精神などありとあらゆる分野には、元に戻れぬ・帰ってこれなくなる限界点が存在する。
例えば地球温暖化 あと0.5℃平均気温が上がると 温暖化が加速されて以前には帰れなくなると言う。つまり温暖化は防ぐことが出来なくなるらしい。シベリアの凍土の中に貯えられたメタンガスが放出され、より温暖化が加速される。先程 シベリアのクレーターの記事を読んでそう遠い話ではないと思えてきた。
永久凍土が融解すると・・・何世紀にもわたって凍りついていた動植物の分解が始まり、二酸化炭素とメタンが大気中に放出される。メタンは強力な温暖化ガスであり、気温上昇をますます進行させ、永久凍土の融解を加速させる。この悪循環はどんどん拡大し 深刻な影響を及ぼす。
理科年表などで水蒸気についてグラフが添付されているのを見ていると、水蒸気の臨界点が記されている。この臨界温度以上でボイラーを運転すれば一気に高効率で発電などが出来る。現在の日本の振興している石炭発電はこの圧力温度条件で使う超臨界ボイラーである。従来型とは月とスッポンほどの差はないが、燃やす石炭で比べれば4割程度削減でも同じ発電量が稼げるので、昔の設備を更新すれば 二酸化炭素が減少し温暖化対策となる。ものが分からず 全て石炭火力はダメとするのは 頭が悪いとしか言いようがない。おじさんが思っているのは 車のEVと同じで ヨーロッパ系などが 自分達の低く不利な技術レベルを隠すため トヨタのHVを潰そうとしたのと同じ流れである。結論をまとめると バッテリーの早い進化を期待したが・・無謀だったので失敗。中国がバッテリーに補助金出しまくりシェア独占で気付いたようである。
ついでに書いておくのだが コバルトの世界での存在量は700万トンと言われる。主要国ですべての車がEVとされた場合 現行タイプでのリチウムバッテリー電極で使う予定量は650万トンと言われる。全世界の車をEV化するのは・・資源量から夢のまた夢・・違う材料の電極が出来なければ 先は暗い。現在のEVの分岐点はバッテリー電極材料である。なお アフリカコンゴがコバルトの主要産地であるが、現在中国は がっちりコンゴに一帯一路で食い込んでいるようである。この数字と状況を分かっていれば 軽々にオールEV化など言ったりしない。
中国ついでに話しをさらに広げ 中国経済の凋落は一定の範囲を超えて落ちてしまったのでリセットするには 落ちるところまで落ちないと、再スタート出来ないと考えている。何事にも限界点・臨界点があり、上手く そこに至るまで・落ちる前に対処して、段階的に落ちないレベルに引き上げるように対策をしていないからである。中国経済が元から復活するには 時間が掛かる。
そんな訳で 個人的展望・考え方。一定範囲以上に落ちているなら、昨日までのことをしっかり忘れて、最初に戻ってキッチリ 一から始めることである。おじさんもそうだが 昨日までのことを忘れることが出来ず、中途半端なやり方で満足することが多い。よって効率が悪く いつまでも過去を引きづったようになる。そして頑張ったのに・努力したのにと落ち込んでしまうことが多い。それは 過去を忘れることが出来ないことが、主原因と思っている。
悟りが開けて来たようで 先は長くないかもしれない。それでも孫の時代を豊かにしてやりたい。