間もなく地区の広瀬神社のお祭りがある。地区内の神社なので神主への初穂料などの諸費用を 地区内と近隣地区の自営などしてる方々まで訪ね集めている。・・という訳で 老人会から依頼されて何軒か廻ってくれと、老人会会長から朝 おじさんに連絡があった。どうも おじさんも60歳過ぎからは老人会のメンバーであり、協力するのは・・当たり前で断れないようである。

 金額は平均2000円ほどであるが お気持ちなので金額指定はない。1000円と3000円が大半を占めているのが現状である。

 神社名は広瀬神社なのであるが、昔から大般若経(だいはんぎょう)という経典を読み上げる行事があり、普通のお坊さんも参加する。8月の昼間 経典を広げて唱えるだけなのだが、町内の坊主10人近くが軒並みやってくる。もちろん ただ働きをさせることも出来ないので・・お金を包んで渡す。時間と手間を考えれば それなりに美味しいのか?一人や二人来なくても良いと思うが・・皆勤賞ものである。経典名から言えば真言宗と天台宗で終わりそうだが・・浄土真宗他のお坊さんまでもやってくる。

 集めるお金を お燈明銭と言う名称も不思議である。昔から集めたお金で神前に供えるお菓子などを買い、その後は恒例とばかりに子供たちに配った。お盆の過ぎた15日前後の行事であったが・・今ではカレンダーが優先する。

 そんな訳で自治会内の各戸を回って お燈明銭つまり喜捨をお願いする。日本における神仏習合のままにおじさんは暮らしてる。

 最近は大般若経を収めた「つづら」を各戸に回すこともしなくなった。重さが25kgを超えるので各家の中での移動が困難になったためである。おじさんが小さい頃は 仏間に運び 翌朝には近所の家に持って行った。そんな風習も少子高齢化と核家族化でなくなりそうである。おじさんの家にも3年前まで届いていたが・・「つづら」は 玄関口でお泊りいただくのが関の山であった。2年前から地区内で家々に運ぶことも休止した。

お祭り

 毎年 夜には若衆が夏祭りの定番屋台を出し、カラオケ大会を開催する。自治会は当然 支援金を出すことになっている。毎度のメニューは 味噌おでん・焼き鳥・焼きそば・トウモロコシなどと生ビール・カキ氷そして金魚すくい・ゲームコーナーなどである。雨が降れば 仕入れ・料理したものが全て無駄になるというか?若衆の宴会の料理となるので・・赤字となる。

 おじさんも以前は手伝っていたが、今では年寄りなので運営メンバーとしては不参加である。しかし 夕食のおかずとして購入はしている。頑張っている若い衆の売り上げに貢献しないと・・先達としては恥ずかしい。そうやって地域の中で 自然に順番が流れて、輪が確保される。

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おじさん

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