制度を愚弄するのもほどがあると 都知事選の報道を見て思った。選挙制度は一定の年齢と居住すれば被選挙権が与えられる。選挙に立候補する前提と言うべき目的は自身がやりたいことをすることもあるが、同時に住民の安寧・幸せにするあるいは満足させることが条件でもある。勝手な思い込みだけで 自己を押し付けることはやってはいけない。そこには必ず話し合いを行い 修正などを加え お互いが納得する必要がある。
中国などで専制的にやっている状況を見ると 国民には関係なく物事・規制などが決まり施行される。従って強権者に決められた世界だけで生きている住民はどんなものだろうと思う。同時にポスターにヌードを載せた候補者には疑義を覚える。自己主張したいことがあるとは思うが、出し方が唐突であり、唯我独尊の如き専制国家の専制者そのものの表現・行使と同じである。
ポスターにヌードを載せた写真を使用した候補があり、最初は思わず馬鹿!としか思えなかった。しかし 自らのポリシーを伝えるためと本人は言うだろうが、その掲示は住民の拠出する税金から生み出された選挙用の掲示板である。看板は万人が見ることが出来るように設置するので子供も見る。自らの主張するのは許されているので、場所・目的と対象ををわきまえろと言うことに尽きる。他人は見ない自由もある。
場所を貸すというNHK党立花氏の枠を貸し出したという以上は 張り出されたポスターでの管理責任も問題となる。選挙民が不快に感じる事象などが起きればキッチリ責任を取ると同時に 選挙民に対して謝る必要がある。民主主義制度を貶めた罪は大きい。売った金で供託金を払うなら・・政治家として最初から筋が通らないおバカである。
内閣府が候補者以外が看板を使うのは適法ではないと公表しないといけない・・トホホな民度・政治家である。
供託金
供託金300万円さえ払えば、どんな行動をやっても許されると思う馬鹿が増えた。考え方を替えれば、政見放送番組で関東エリアスポットで売名行為が出来る割に供託金が低額である。誰にでも政治家への道が開けるようにとの 供託金が安いのが仇になっている。供託金を上げれば・・上げたでマイナス面も大きく良くない。
飲み屋を何時間か貸し切り好き勝手遣るのとは本質的に異なる。閉鎖された空間ではなく 子供も往来する公共の場所での看板・放送であり・・酔客の中で 飲み屋などで武勇伝を作るのとは違う。おじさんも 若い頃羽目を外して暴走したこともあるが・・羽目を外す場所などTPOはわきまえてきた。
TPOは昔からの言葉なので古くわかりにくいかもしれない。Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場面)の頭文字を取った略語であり、時と場所、場合に合わせて行動や言動をわきまえることの意味である。
お金はお金 どういう形で稼いでも使っても良いのだが・・人間は家族がいる以上 どんなにやってもという訳にはいかない。おじさんの父が子供の頃 水商売仕事を誘われたのだが、子供の結婚などの事態を考えて誘いを断ったとのことを話してくれた。職業に貴賤はないが、人は生きてればそんな職業と家族の問題とぶち当たることもある。お金の稼ぎ方については 今だけではなく将来にわたり考えておかないといけない。話しが逸れそうになったが、使い方も同様である。
法律に書いていなくても やってはいけないことは多い。TPOをわきまえろと伝える。