このところの中国・韓国の報道を見ていると、日本の処理水放流などについて 彼らの国際世論誘導が失敗し、水産業では自国政策などが「自滅の刃」となったようである。おまけに韓国で起きた塩買占め騒動まで 中国はトレースしたようで・・正確に人々に知らせることが大事であると分かる。
南シナ海で岩礁を埋め立て島を作り 大きな海洋汚染を引き起こしてきた為か?あるいはニューズウィークの伝える台湾海峡原潜事故のカバーなのか? 日本の福島から処理水の放出に意味もなく反対してきた。
福島の汚染した水をアルプスで大きな核種を取り除き、ほとんど問題のないトリチウムを含むだけにした処理水放流に因縁をつけた。処理水を薄めて放流しても問題ないレベルにもかかわらず、大反対キャンペーンを繰り返してきた。それも飲んでみろ・・と中韓とも同じようなことを言っていた。
海岸の地下構造物に染み出て来る水は、海側と陸側からの互いがクサビ状に比重差で分布する。四万十川の下流で赤目という魚が分布する汽水域同様の塩水と真水の混合物となるのと同じである。おじさんも沿岸部での構造物内への浸水を経験したので・・間違いなく原子炉の冷却回収水は塩水となる。これを飲んでみろとか農業に使えとは、無知な人間のいうことである。これを飲用あるいは農業に利用するには、脱塩・浄水処理などを無駄に手を掛けないといけない。
また鉄構造物の層を通過した水なので微量鉄分があり・・いわゆる「金気(かなけ)のある井戸水」同様で味は最低と思われる。また鉄分の多い水は植物栽培にも向かない。飲むとしても下水道水に近い中水なので、それなりの浄化をしないといけない。中国では 過去に下水の油を回収販売していた実績があるが、日本人は彼らほど内臓が丈夫ではない。まあ中国・韓国は適当に言っているんだろうとは想像しているのだが・・品の良い言いかたとも思えない。
日本は流す処理水の濃度・量ともに少なく、問題発生する可能性がほとんどないので、彼らの引き起こす騒動を見守るしかない。多分に国中が経済的に行き詰まるなど、民衆の怒りの圧抜き要素と思う。からかい・冷水を浴びせ過ぎれば・・中国政府に行く可能性も高いかもしれない。
中国はある種の日本に対する 過去の因縁後の成功体験を持っているので、今回は正直に意見を発する方が良いと思っている。前には敵の敵は味方とばかり 日本の左派的マスコミが助けて来たのが原因と思う。ソロソロ過去を断ち切る時代であるが、・・どこにでも おバカかは多い。
またこれから福島では放流が30年続く。また中韓共に自国の原子力発電所から放出するトリチウム量は福島よりはるかに多い。拳を下しても、しばらくすれば自国民に実際がバレる恐れが高い。つまり政府が 二枚舌で言いがかりをつけていたことが伝わってしまう。拳の下し方にも・・考えないといけない要素が盛りだくさんである。まあ筋の悪いことを選んで、日本に言いがかりしてしまった責任は重いと思う。
鉄道
おじさんは 中国にとっての「自滅の刃」で不動産関連外で大きいのは「鉄道」と思っている。彼らが唱えた「一帯一路」を考えれば地域と地域 国と国を繋ぐ幹線と言うことで建設したのだろうが、これがこれからの重荷になる。どうでもいいような田舎町同士を幹線で結ぶというか高規格の高速鉄道で結んで、維持管理しようとするものである。日本で言えば東海道新幹線の両端の駅が無人駅のようなものと考えれば良い。従って動かせば動かすほど赤字が増大する。年間半期で1兆円を超える赤字が公表されているので・・負債が減ることはない。
またロシアなどを見ていると広い大陸国家では 少ないエネルギーで大量に貨物を運べる鉄道は最重要軍事力の一つかもしれない。
日本の国鉄がJRになる際にも多額の借入金にビックリしたが、中国は更に桁違いである。その中核 中国国家鉄路集団有限公司(ちゅうごくこっかてつろしゅうだんゆうげんこうし)2022年度で負債額が120兆円を超えていたので、到底返済するどころか 増えて行くと思っている。
鉄道事業が政治的に重要であったのと、マンション建設などが行き詰まり 鉄とセメントの行き場として利用し過ぎたものと考えている。また地方政府も地域の振興になると大賛成で繰り広げたのであろうが・・金の切れ目が縁の切れ目となるのが見えて来たようである。
債権
現在中国は資産バブルの片づけに奔走しないといけない局面である。「元―ドル」為替の維持をしなければ、投信などで得ているドル建ての金が消え去ってしまう。1月前以上に、中国発のジャンクボンドで大損したとの英語記事を読んでいた。先行して資産運用会社などで、債権の安値売買などが 市場外で横行していたのかもしれない。
今週 政府は景気対策に貸し出し金利を下げたが、一方で通貨防衛のため 銀行はドル売り介入を行う迷走ぶり。通貨供給状態などどうなっているのかとの疑問が湧く。矛盾したことを行うのを見るに、確実に中国当局は迷走している。
昔の日本では 総量規制後は銀行の出資した住専に資金を頼ることになった。その住専が総量規制後2年程で騒ぎが頻発した。日本でも当時長銀など債権を扱う金融機関などが倒れた。同じように 中国でも債券投資で金を集めてやっていたのだろうが、少し中国は 崩壊が早いような気もする。
古今東西 お金に関しては どこでも似たようなことをしているので、次に起きることは多くの方が想像できる。経済学的には加速度?と言ったと思うが、拡大・成長は大きくなるのも早いが、収縮・潰れも早いということである。
中国の国としての現状では 米国債が減り、通貨供給量は増えているようである。若年層の就職収縮など次の時代への対応も進まず、現状維持出来るかにも疑問が出て来る。
日本人なら 「実るほど頭が下がる稲穂かな」となるところであるが、中国は違うらしい。そう言えば「ジャパン アズ ナンバーワン」と浮かれた反省が 日本人の年寄りにはあります。若い方はご存じじゃないと思うので・・また機会があれば!
明治から戦前まで 一等国になろうともがきながら成長し、結果やり過ぎてすべてを失い また成長してきて立ち止まった日本。また 時代が変わろうとしている。
そんな考えなので 中国で起きてることも中国への試練と思って、歴史的必然の様に思っている。
ケセラ・セラ なるようになる