このところ新聞に不良老人の乗らないときは無い様である。おすぎとピーコの話が出た後も、ひっきりなしで発生する。斧で殴りつけるなど おじさんには猟奇的とまで思える流血を想像させる事件まで起きる。

何が原因で社会の変化が起きているのか心配になる。犯罪を起こした方の年齢を見ていると、団塊の世代の一つ上である。団塊の世代とそのジュニアが通過する時期に、過去の日本では大きな変革が起きたのだが・・団塊の世代と限定できない。

どちらかといえば第2次世界大戦終戦前の生まれのようである。具体的に言えば 78歳以上は昭和20年以前 第二次大戦の最中である。

このあたり老人性精神疾患などによる逆上的行動と基礎体力がまだ大丈夫ということで起きているのか?

以前から高齢者の犯罪を見ていた限りでは、万引きなど軽微な窃盗などが中心でした。凶悪事件など殆どなかった。以前からの犯罪では

 1. 孤独が犯行の背景にあると思われる事例

 2. 漠然とした経済不安から節約のため犯行に至ったと思われる事例

事例から動機として多いのが、「生活の困窮」「孤独感・孤立感」と言えるようで・・それらの理由から万引きなどをしてしまった犯行が大半であった。

それが最近は変わってきたようで、高齢化による痴呆その他精神的な要素が犯罪を招くのかも知れません。正直 おすぎとピーコさん同様痴呆などが絡んでいけば・・おじさん自身が自信なしです。どうなるかわかりません。ボケていくのもアルツハイマー型・前頭葉型などいろいろあるようで・・本人・周囲も気が付かないことも多いようです。

おじさん自身が 将来の行動に自信が無くなったというのが正直なところです。

最近の事件

<事件1>

夫をハンディモップで殴って重傷を負わせたとして、千葉県警野田署は19日、野田市木間ケ瀬、無職、田口よう子容疑者(78)を傷害容疑で緊急逮捕した。逮捕容疑は11日午前8時ごろ、自宅で約10分間にわたって夫の寅勝さん(84)の頭などをハンディモップで複数回殴り、重傷を負わせた。寅勝さんは7日後に搬送先の病院で死亡しており、同署は暴行との因果関係を調べている。

<事件2>

日野市日野の2階建て住宅では、きのう(21日)午後7時50分ごろ、70代の男が部屋にいたそれぞれ70代の2人の姉を、斧(おの)でいきなり切りつけてけがをさせる事件が起きていました。

そしてその翌日(22日)600メートルほど離れた立川市の多摩川近くで警視庁の捜査員が男性の遺体を発見したということです。

昔の事件

刑務所に戻りたいとのことで犯行に至ったというのがありました。

76歳の男性は刑務所から仮釈放されたものの所持金を使い果たして路上生活を送るようになり、コーヒー1缶の万引きで逮捕となりました。「刑務所に入れば寝床と食事と作業がある」として本人はむしろ逮捕されることを望んでいたそうです。

経済的な困窮によって刑務所に戻るために罪を犯したり、家族との死別後に孤独になったことで万引きに手を染めたりすることもあるようです。

高齢者の犯罪は、単にお金に困っているというわけではなく、家族からの孤立、社会的な孤立、近隣からの孤立とさまざまな周囲の環境により誘発されるといえると思います。そして老化による痴呆などがそれに拍車をかけるようです。