先日 造船設計会社の社長と偶然会ったとの話を書いたが、この話の最中 それ以前他の造船設計会社の社長から聞いた話と齟齬(そご)があることに気が付いた。改めて 人間は嘘を吐くものだと悟ってしまった。どちらが嘘をついているのかは・・昔なら追いかけたが、最近はどうでも良くなった。

今ではすれ違うだけの方々となったので、不利益を被ることもない。おじさんが最若年なので・・見栄もあると推察している。また業界メンバー自体が老人化しているので、造船所も内心切りたいとは思いつつも・・切れば若手のみで務まらないと分かってのことだと思う。

齟齬(不明点)を突っ込みすぎては人間関係を崩す恐れがある。言い方を変えれば人間なので弱みを見せない行動しただけと思っている。利害もないので、他意はなかったと思う事が大事である。

嘘をつく意識がなくとも、タイミイング・順序などにより他人に疑念を抱かせるときはあります。慎重な事実確認が大事な時代です。でも・・どうでも良い場合は笑いながら流してしまうのも大人と思っています。

一応 おじさんの会社も同じ造船会社の一次下請会社であったが、経営方針が明確に違っていた。会社は永遠と思い経営するのが原則である。しかしおじさんは一代限りとの考えを持っていた。造船関連以外の部門で取引先を拡大出来れば方針を変えようとは思ったが・・造船系統だけなら、子供などの次代に継続出来きないと考えていた。

そこで65歳から70歳で引退できるように、起業して1年後には会社を厚生年金に加入させた。少し計算違いだったのは引退を65歳+2か月で決断しないといけなくなったことである。ローンなどもあったので68歳引退がベストであったが・・欲が過ぎてはいけないと考えて造船所で内勤するなど「すがる行為」は止めた。ばあ様を看るということからすれば、その決断で良かったと思う。

起業以来 何度も造船以外にも営業したが、結果は石油関係のエンジニアリング系会社などは、発注会社自体が国内で縮小傾向であり、海外での受注などは韓国・中国に取られていった。一方 橋梁・建築関係では基本的に建設業界人の独立参入が多いので、価格競争が激しく生き残るには大変と思った・・・そんな企業状況で異業種参入は諦めた。

そんなこんなとやっていたら、満65歳手前になり一番下が大学を卒業・就職していた。造船業は韓国・中国が政府からの補助金を得ながらダンピング受注を繰り返していた。結果 日本のシェアは一気に10%近くになってしまった。日本がシェア8割となった時のアメリカ・ヨーロッパの凋落の歴史を知っていれば・・理解できる話である。

未来に何が起きるかわからないからこそ 歴史を知っておくことが大事と思う。単純な繰り返しは滅多にないが、歴史の流れ方と言うかベクトルは似ている。歴史を知ることは無駄ではない。

情報の確認

ここ数日 情報ばかりについて書いていたのですが・・まだ落ちがあったようですので 本稿にて加筆します。

今のネット社会を見ていると、高度な情報化社会は 自身の役に立つ「本当に大事な情報」は1%。あとの99%は「ゴミ」の状態と思っています。そんな状況なので 最初にしてしまうのが「現実か?仮想か?」、「ノンフィクション(ドキュメンタリー)か?フィクションか?」の判断となる。

更にどんなコンテンツも「価値は均等に配分されていない」ことを前提として分かっておくことです。

また本などの一節だけの保存あるいはインタビューの書き起こし全文ではなく、一節だけの保存となることが多い。全体をもっと感じて知っていれば良いが、下手すれば反対の意味に解釈する可能性さえある。従ってあくまでメモであるとの意識をなくしてはいけない。

こんな時代は 陥りやすい落とし穴が多いと分かっていることが基本です。

受験テキストにマーカーで線を入れすぎ・・どこが本当に大事なのか分からない経験は誰もがしたと思います。情報過多の時代であるからこそ、時間を置いて何度も確認することが大事です。時間が出来た時には原本を手に取り、読書・確認などする努力していないと潰れます。

温故知新が大事なようです!

投稿者

おじさん

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