昨日 「今夜すきやきだよ」というTV番組を見ていて、結婚と子供などについて考えさせられた。おじさんの年代は 子供を持つことと仕事でのキャリアなどの話は、男女の役割分担で済ませた話であった。済ませたというか?時代的に男女間の給料に差があり過ぎて 生活を考えれば・・奥さんもキャリアを重ねることなど考えず、あっさり仕事を辞めて子供をみていた。
キャリアで子供を持つ判断をするということは、やはり女性の社会での比重が大きくなったことと、おじさんの若い頃 女性が正社員として働くことが多かった環境が変わった為と思われる。
同時に 現在は子供に対して過剰な人権意識・平等意識があり、親の責任感が強過ぎるようにも思えてくる。確かに子供を育てるにはそれなりに注意しなければならないが、そこまで・・と思えてしまう。漫画「3丁目の夕日」のような昭和の時代に育ったので・・親が見守るのも適当、子供も肥後守という小刀を持って走り回る。危険な遊びも・・それはそれは適当にやっていた。
子育てを完璧にやろうとして、良い親になろうとし過ぎて・・大変なのが「今」のような気がする。おじさんの子供の頃は近所の広場で、親が見守ることもほとんどなく、下手すりゃ・・死ぬぞ・ケガするぞとの遊びをしていた。海に行けば安全と言えないような深溝(ふかみ)のある場所で子供同士で行き 泳いだりしていた。同級生で不幸はなかったが、近所で年上と年下で1名ずつ亡くなった。
育て方が少し丁寧・キッチリして来たのが、おじさんが親となった時代からである。それでも公園で子供を見守る親は半数までと 多くはいなかった。今は更に大事に育てられていると感じる。原因は経済状態が良くなり、親に余裕が出来たことが大きいと思う。実際に育てる支出と収入を体験的に考えると、頑張らないと子供の数も2人以上は厳しい。
そんな訳で子供を得るのは熟慮して・・とまで考えることではないと思う。仕事も大事だが、生物的感覚を大事にすべきと思っている。子供は宝物のだけど・・人間・生命として尊重し過ぎれば、持つことに不安が生まれ過ぎて・・持てなくなる。後進国で子供の多産・多死の発生と親子の関係を考えるのも良いことと思う。結婚についても頭で考え過ぎ、不安が先行しているように思う。
おじさんは人間と言っても基本的には生物ただの哺乳類と思っている。そんな生物的観点から言えば 仕事でのキャリアは直接生きることには関係しない。あくまで群れとして生きるからキャリアが重視される。
鯨・象など群れで暮らす哺乳類は多い。多くの場合その群れのリーダーは老婆と同じような年とったメスが群れを率いる。イルカなどでは出産出来なくなった後、人間と違い数年間だけ生きる。そして群れの中で生まれた子供の世話などを主としてする。また群れが固定化すると遺伝的に濃厚となるため、他のグループと交わる。このような行動は高齢ばあちゃんイルカが主導すると言われる。北海道オホーツクでのシャチなどでも同じような行動が観察されている。
ある意味 今の状態は人間の女性にとっては能力を評価される良い面、また悲しい面があると思う。なぜかと言えば 人間が生物として自然に生きられないと社会が要求していると女性が納得・了解し過ぎていると思っているからである。
おじさん仕事を辞めて 思う大事なことは普通に生活することである。お金を稼ぐということだけが人生を豊かにすることでもなく、衣食住どう組み合わせて 生活を組み立てることが大事と思う。勉強して大人になるのに約25年 仕事するのが約40年 引退しての時間が人生90年とすれば約25年。
仕事している40年は社会の中で ある程度得心して与えられた仕事 云わば分業を果たしていると思っている。そして長期の老後という問題が人間をさらにややこしくしていく。イルカの如く子孫を残せなくなれば数年しか生きられないのと違い、人間は自然のまま生きることは難しい。
そんな中で自身を勘違いをしていれば・・自身の存在と評価をどう考えるかだが・・不幸と思ってしまう。
適当に生きているので・・正面から書くのも木っ端 恥ずかしい。長くなりそうなので、本日はここ迄。
おじさん 適当が身に付いた昭和生まれです。