今話題の言葉だが・・・おじさんは高校卒業前後にたっぷり味わった。従っておじさんより上の世代つまり団塊の世代などは、その渦中を潜り抜けているので大きく騒がない。

オイルショックに物価は大揺れ、給料か一気に倍となるような時代であった。今の状況に似ている。

現在の政治家の多くはその時代を知っている方も多いと思うので、信頼しておけばそれなりの施策を行うと思う。おじさんが 子供の頃の日本は現在の韓国レベルであり、国外からの借金も多く、借金まみれの中でバランスを保っていた。勿論 円相場は300円前後であったと覚えている。だがみんなが夢を見ている時代であった。漫画「3丁目の夕日」の如く お互いが配慮しながら生きていた。貧乏はどこにでもあり、みんなそれなりに一生懸命生活していた。年金・社会保障も整っていないので、「板子一枚下は地獄」と誰もが理解していた。

そんな環境で育ったので、おじさんは 貧乏というか?お金のないことをあまり気にしない。

今回は逆に若いのが知らなくて大騒ぎしている。経済的自由度が増した中で、一人で生きられるとうそぶく様な人間が増えてしまったことが原因かもしれない。また昔と違いスマホなどへの依存度が高いためかと思う。原則は生きるための衣食住が優先である。お金の使い方を考えないといけない時代である。

定義

スタグフレーションは造語であり、景気停滞を意味する「スタグネーション」と「インフレーション」を組み合わせた言葉である。

一般的には、景気が後退すれば需要が減少し、モノの値段は下がっていくはずだ。だが、原油価格や金属価格が上昇することで原材料費が全般的に高騰し、不況下にもかかわらず、物価は上昇していくという現象つまりスタグフレーションが起こる。

現状 エネルギー不足問題があり、世界ではインフレが発生している。だが日本では給料が上がらないので、モノだけが値上がりするスタグフレーションとなる。モノと賃金が比例しながら上がっていない。企業が内部留保を持ち過ぎたためである。

だが日本のインフレの幅は諸外国に比べれば小さい。理由は簡単である。例えば輸入品である麦は価格を国が調整しているので、一気の値上げとならない。飼料・肥料など国及び農業団体などが一気の値上がりを防いでいる。生活用品も同じである。日本人・日本企業は昔ながら お互いに配慮しながら利益を確保していく。

石油にしてもガソリンの製造単価は50円/L程度であり、原油が上がったと言えども、製造単価に対する影響を加味しても70円/L。20円程と輸送費値上げを合わせても25円/L程度となる。その上 政府がメーカーにお金を渡し、それなりの価格で国民に渡されている。

その他の品物も 良く似たものである。

資本形成

日本の近代化は外資の借入そして返済。国民に預金をして国内で十分な資本を賄えるように明治以降の苦闘の歴史を経て来た。

韓国は戦前は日本の保護。戦後は日韓条約でまとまった金を日本から受けたため、国内で資本を蓄積出来た。しかし金遣いの荒いことから 今もローン生活する若者に似た感性である。

中国は持ち込んだ資本の自由な持ち出しを阻み、国内に再投資させた。おまけに日本からはODAなどフル活用で資金を入れ、ある。それ故短期間で資本蓄積したと思うが・・・蓄積する苦労が無かったので、霧散も早い。

それでも 中国が発展途上国向けに融資の際は、中国にとって有利な返済条件となる「秘密条項」を多用していることが明らかになった。日本には自由な資本の出入りを制限し・・・。まあ こんな国とはドライにそれなりに付き合えばよい。