老後をお気楽に送ろうとする場合 必要なことは住宅所有あるいは低額家賃の賃貸住宅である。年金など平均的に言えば 田舎の男性でも月16万円前後が多い。これが手取りということはなく、健康保険・税金・介護保険を引かれれば15万円を軽く切る。医療費なども既往症により負担が多い場合もある。
ここ迄書けば よく話題となる「就職氷河期40代 独身手取り15万円」とほぼ同じ経済状態である。相違点は老人は平均的年金で暮らすが、就職氷河期40代 独身は老後も仕事をしないと暮らせない。
なんとか平均的年金で生活出来ることは みんな何となくわかるけれど・・どこで差が付くかと言えば賃貸での「住居費」が第一の原因である。
それから老人は時間の余裕があるので自炊出来「食糧費」が第二の原因となる。それ以外は大きく節約していけるような箇所はない。
「就職氷河期40代 独身手取り15万円」どうすれば将来に備えられるか考える年齢でもあると思う。嘆くだけでは変わらないとおじさんは思う。
おじさんは40代で脱サラ・独立した。道の歩き方は人それぞれ。吉と出たか?凶と出たか?そんな姿を何度も見ながら過ごしてきた。まあ 棺桶の蓋を閉じる迄 分かりません。
住宅
正直言って老人になった時 賃貸では経済的制約が大きく掛かる。近隣などに配慮せず済み、気に入らなければ引っ越し・・というが、所詮借り物。費用は知らない間に積み上がり、契約更新もしてもらえなくなる。そんな先が分かっているのに、何もしないで50代後半に突入するのはあまりに無策であり避ける。
職場と住居が近いことは 通勤時間短縮となり、十分な自分の時間を確保するため 若い頃は必要だと思う。だが中高年になって同じことを言っていても良いのかと思う。
まだまだイケる状態であれば良いが、大抵はそれなりにファイナルコースが見えて来る。転勤もあり、家族のこともあり職場と住居の関係が決まってくるが・・人それぞれ。
再度 「就職氷河期40代 独身手取り15万円」を考えれば、上記に書いた職場と住居の関係は成り立たない。つまり駅近・通勤時間など見直すことが可能である。また見直せないならそれなりの老後は厳しくなる。
では どうするか?まずは家を手に入れることを考える。ここで大事なことは人と同じことをも目標設定にしてはいけない。例えば快速停車駅駅近を望んではいけない。それなりの距離を自転車で移動すれば一気に価格が下がる。老後も長く住むので、間取りも少ない平屋が理想である。家の選び方も自分の目標・目論見が無いといけない。
安く終の棲家を手に入れるという目標が優先すればよい。しがって見栄えの良くないものでも構わない。新建材と言われるものをあまり使用していない家が理想である。新建材を使った家は接着剤などの欠点が表れやすい。
日曜大工というか週末に清掃・ペンキ塗り・コーキングなどで自身の体が動く間に手入れする。平屋であれば屋根・外壁のペンキ塗りも比較的容易である。
それに一度触りだせば、家の構造を理解できる。始めれば・・・それなりに出来る方は多いと思う。
勿論住宅取得ではなく、公的賃貸住宅に挑戦することも一つの道である。何れにしても 座してチャンスが単純に来るとも思わない。踏み込んでチャンスを広げるか?工夫して待つか?そこからは性格・ポリシーである。好きにすれば良いと思う。
食事
調理・炊事というのが、ネックになると思われ勝ちだが、現在のスーパーマーケットを覗けば、カセットガスコンロと電子オーブンレンジがあれば事足りる商品が溢れる。それなりの値段で弁当も売っているし、レンチン料理の材料には事欠かない。気を付ける点は野菜不足などの栄養バランスをカバーすることに尽きる。
働いていれば仕事に疲れ調理などままならないが、老後は違う。年金もあるので時間を加減していくことも可能である。給料・年金が少ない場合は 無理をしても時間を作り、短時間調理を覚えるべきである。
おじさん自身が65歳からの手習いで、週2日アルバイトのある日の夕食は スーパーマーケットの弁当プラスとしている。自分でレンチン短時間単品あるいはスープ・味噌汁などを作る。何とかなるように思っている。
人間 体がすべての始めである。そのことを考え「男の料理」に挑戦することが大事と思う。
修行の成果か? おじさん奥さんに先に逝かれても・・奥さんには言わないが、大丈夫な気はしている。
おじさん 父から「人と同じことをして 人より幸せになろうと思うな」「人と違うから 幸せにも不幸にもなる」と教えられた。人生での大事な考え方と思う。